東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
OPはシャフト全開、本編で確変。
原作一部既読
全22話の約2クール。
原作者からアニメ制作会社が指名された作品です。
対局時の静寂な空間描写とギャグ場面のクイックな展開のギャップ演出、スピーディなカメラワーク、あーシャフト作品だなーと実感させられました。
背景はニセコイや物語りシリーズのように奇を衒わず、パステル調のオーソドックスなスタイルでキャラが映える演出がされています。
ここは制作シャフトという意味で賛否両論出そうな感じ。でも原作には忠実ですね。
で、この作品では、モブが普通に描かれていますね。
シャフト度は第1話ではなかったなーどこかでやるのかな?
OPとEDはBUMPですか。なんかNHKでアニメを観ている感じがしないほどNHK離れしています。勿論良い意味でシャフトです。
個人的にはEDの方が好きかな。
巷では「ヒカルの碁」との比較が多いみたいですけど、この原作が有名過ぎるのもあり新房監督がどういう演出で「将棋」を表現していくのか見所が満載です。
それにしても、NHKはCMがないから観やすい。
視聴される方は、あらかじめ将棋のルールと対局ルールは理解しておいたらいいですよ。
{netabare}第1話では「投了」が描かれていました。{/netabare}
実況参加で指が麻痺しているので、とりあえずここまで。
海外の評価サイトをチラ見してきたら、配信前なのに期待感でえらいことになっていました(笑)
でも、日本の将棋を知っているのかな?
そういえば「ちはやふる」みたさに百人一首を覚えた外人さんもいたっけ。
シャフトのブランド力は凄いですね。
第2話メモ
第3話メモ
{netabare}Aパート
二海堂との対局だけど、地味な将棋対局を盛り上げる演出が物足りない。
どうしても「ヒカルの碁」「ちはやふる」と比べてしまうが迫力不足の感は否めない。
しかし、細いところの演出は凝っている。
例えば、背景の口角処理で臨場感を含ませ、大袈裟な昼の太陽描写、夕焼け、月と蟬時雨で時間の流れを視覚させ、真夏の暑い最中に緊張感が連続する長時間対局を限られた尺で表現し、視聴者にも体感させ、零の無表情と二海堂の苦しげな表情のコントラストを強調する演出で静かな臨場感が伝わり、ここはさすがシャフト演出だ。
残された課題は将棋と迫力という矛盾ををどう克服してくるか。
ちはやふるの演出の優秀さをあらためて実感した部分でもある。
Bパート
ユーフォ2第4話に匹敵する演出。いや、部分的には超えていた。
送り盆の静寂な中にも漂う厳粛なムード、仏になった家族にいつまでも生前の感謝を忘れない川本家の優しさ思い遣りが伝わる俊逸な名場面。死者と生者の境界線に思わずefが脳裏に浮かんだ。
ひなたが水辺に向い叫び泣く、無声で始まる演出花澤さんの演技、零の描写、ぼかし処理の背景、この全てが相乗してひなたへ容赦なくひなたへの感情移入を誘った。
伏線は送り盆、じいさんが零に後を追うよう促したその程度だが目が潤んだのは事実。
ユーフォ2の鎧塚には引き込まれたし共感もしたけど、このシーンほどではない。
京アニよりもシャフト演出が一枚上手だったと考えるしかないだろう。
そういえば、キャラデザの線処理はまどマギを踏襲しているな。{/netabare}