bool さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見てよかった。
カッコいいMS、艦隊戦、勢力同士の権謀術数、最新技術のSF世界、およそ「ガンダム」を期待して見ると肩透かしを食らう作品。
「ガンダム」という枠を外してみれば良いストーリードラマに仕上がっていると思います。
月と地球の話ですが、前半の地球の舞台が18~19世紀のアメリカがモチーフと思われるので、そのへん映画なりドラマなりで触れる機会がある人はすんなり入って行けるかなと。
もしこの作品を見てみようという方は、50話を全部見るという覚悟を持って見てください(笑)
なぜなら、この作品の最高の見せ場は最終話の最後の6分間のエピローグだから!
最後の6分間で語られる事実の断片から視聴者それぞれの真実を見つけ出すのがこの作品の醍醐味だと思います。
乱暴に言ってしまえば、1~50話ラスト前までは、この6分を美味しく料理するための材料でしかないのです。
さて、ストーリーですが良い人たちが良い話を展開していく状況が続いていきます。感動の見せ場と呼ばれる場面もいくつかあるのですが、話に起伏があまりないので、感情の沸点に到達するのはなかなかに厳しかったです。
最後の数話で話が展開を始めてスピード感が出てきますが、序盤からもう少し展開して感情を揺さぶってほしかった。
ただ逆に、全体を通してハッピーで来た分、最後の6分間の物悲しくなるラストに心を大きく揺さぶられたのかもしれません。
是非、これから見るみなさんには登場人物たちに幸せな真実を紡いであげて欲しいなとおもいます。
一つ残念なのは主題歌、秀樹の熱さや新司の哀愁を表現するストーリーではないので、合ってないです(笑)