オキシドール大魔神 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見えない明日は、来なくていい
大前提として、この作品での亜人と呼ばれる人種の扱いは実験動物であり、そのため、亜人が発覚したものは、まともな日常、社会生活は送れなくなるという事。
主人公永井圭が、突然の事故で亜人が発覚、運命に翻弄されていくという話。
永井はちょっと度が過ぎた合理主義者だが、人として理解のできる範疇だし、そんな永井が酷い目に遭っていくさまはかわいそうとしか言いようがない。これは亜人衝動の方にも書いたレビューだが、命を張って助けてくれた友達を裏切りたくない、仇ともいえる研究者を助けるなど、非合理的な行動もとる、本来の永井の性格とは矛盾している描写も、いかにも人間味があってそこが本作の魅力の一つ。そんな彼だから、なんだかんだついつい応援したくなる。
不死、IBMという物質を発生させることができるという亜人の設定を活かしたバトルは見事。
平穏に生きたい永井、革命派の佐藤、亜人復讐を誓う戸崎など、思惑が交錯するストーリーも面白い。
宮野、忠芳をはじめ、声優陣もなかなか。OPEDもそこそこ。
永井のIBMの発言は笑える。