「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.1
感想・評価
1601
棚に入れた
7177
ランキング
91
★★★★★ 4.3 (1601)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ただ真っ直ぐなだけじゃ音楽は響き合わない

原作小説は外伝の『~立華高校マーチングバンドへようこそ』を読了。
現在は本編後日談の『~北宇治高校の吹奏楽部日誌』を購読中。


これは小学校の頃、ちょっとトランペットを吹いていた程度の、
元金管少年の戯言ですが、
吹奏楽の楽器……特に金管楽器って、とても歪な形をしていると思います。

長大な管の数々を手元に収めるためか、
絶滅寸前に進化し過ぎたアンモナイトの如く、
いたる所で曲がり、ねじれた全身金属のそれは、
さながら宇宙から飛来したエイリアン。

そこにマウスピースなどという謎の物体を差し込んで
全力で息を注ぎ、唇を震わせ、音を吹き込む……。
ちょっとやちょっとじゃまともに鳴らすこともままならない。

これがコンクールで賞を獲るレベルで吹くとなると、
魂まで吹き込む狂気の戦いになるに違いありません。


私は本作は、ただ真っ直ぐなだけの登場人物がいなかったアニメだったと思います。
一見、純粋で通っている人ならいたとは思います。
けれど本作の場合は真っ直ぐであろうとするが故に心に歪みを抱えている人、
清らかであろうとするが故に、むしろ周囲と軋轢を生んてしまう人。

それらの青春の痛みが絡まり合って、
本作を観る時はいつも胃が痛かったです(苦笑)


高校で吹奏楽部を経験した人に話を聞くと、
コンクールでは時に、自分たちでも信じられないような、
凄い演奏ができてしまうことがあるとのこと。

本作はその超常現象を部員や関係者たちの人生における痛みや経験、
全てひっくるめて楽器に吹き込んで、響き合う。
清濁併せ呑む青春物語のシナリオ構造によって解明を試みていると思います。

その思考法が、酸いも甘いも経験した部員による
“面白味のある演奏”という表現で語られたのだと思います。

ただそれら心身のバランスは綱渡りの如く繊細。
狙って出すのが極めて困難な、学生たちによるプロ顔負けな神懸かり的な演奏。
その具現化に成功したのが、フルで披露されたあの演奏シーンだったと思います。


よってその演奏シーンがマイベストなのですが、
本作でもっとも印象に残ったのは最終回{netabare}十三話にて、

三年生卒部により豪快にスケールダウンした「三日月の舞」を聴いた時。
あの本番での凄い演奏からの落差を体感した場面。
実質わずか一年ごとに部員を入れ替え、
時に予選圏外レベルから全国を目指す。
短期間に急激な破壊と再生、進化を繰り返す、
部活動の新陳代謝のエネルギーの莫大さを痛感しました。{/netabare}

本作は吹奏楽部に蠢くある種の怪物性までも表現した
傑作青春アニメだったと思います。


本作は一応シリーズ2期となっていますが、
実質2クールアニメの後半戦。

2期の中で完結する要素もありますが、
1期からの伏線回収が多く、記憶力が求められます。

私の場合は、2期視聴前、春には1期劇場版を映画館で鑑賞しましたし、
2期放送開始半月前に1期一気見の時間を作って、復習が万全だったため、
1期の答え合わせ等で深い感動を得ることができました。


声優さんの演技も2期に入ってキャラとのシンクロ率がさらに向上。
これはもはや単なるキャラ作りではなく完全にその人になりきっていると、
驚愕する場面が多々ありました。

この人間味のある“味わいが染み出た”アフレコが常に出せる声優業界になれば、
深夜アニメ独特の味付けの濃いキャラボイス等を嫌って、
俳優やタレントを起用する監督さん等も、
“ちゃんとした声優”を使うようになるのでは?と感じました。

☆予約したサントラについて
{netabare}
1月11日(水)発売予定の本作サントラ「おんがくエンドレス」
CD3枚組で税抜き4000円と、色々な意味で立派になっていますw

私は本シリーズのサントラを聴く意義を、
容赦ない演奏レベルの違いの描写等を回顧し、
物語の余韻を味わうことに求める人ですが、
作中吹奏楽全収録を謳うこのサントラも
その需要を満たす内容になっているようです。

例えば「三日月の舞」は、本編でフル演奏された関西大会verだけでなく、
丸々カットされた全国大会verや、最終話で披露された1、2年verも収録。

2期では青春の経験による心の成長や動揺の演奏への反映が顕著でした。
(特にみぞれ先輩のオーボエに感情が芽生える演奏描写にそれを感じました)
部内のアクシデントによる動揺が全国大会verにどう表れているのか?
それとも「響け!ユーフォニアム」の生みの親に届くくらい、
ユーフォが吹っ切れて元気になっているのか?
その辺りのテーマを持って聞き比べる楽しみがありそうです。

1期サントラの京都府大会verと合せれば、
なんと4形態の「三日月の舞」を聞き比べることが可能に!
(いや……幻の香織先輩ソロverも含めたら5形態かw)

この自由曲比較を軸に北宇治吹奏楽部の軌跡を振り返る。
さらにはOP曲「サウンドスケープ」の吹奏楽伴奏ver等も入っている充実ぶり。
ユーフォロスにも有効なサントラになりそうです。


本当は、サントラで「三日月の舞」聞き比べ考察した後で、
レビューを締めたいと思っていましたが、
1期レビューの時、サントラ推してみたら、
せっかく買い求めてくれたフレンドがいたのに、
1ヶ月待ちの難民になったという一件もあったので、前倒しました。

前作の売れ行き等も鑑みて数は用意してくるとは思いますが……。
あの感動をCDでもう一度!という方はご予約、ご購入はお早めに♪
{/netabare}


放送前コメント
{netabare}
それ程、高校吹奏楽部界の勢力図に詳しくない私は、
強豪ひしめく関西大会と聞いて、
春の高校野球で龍谷大平安辺りに勝って関西大会に進んだ京都の公立高が、
大阪桐蔭と激突するくらいの絶望感かな?と思っていましたが、
外伝小説読んで認識の甘さを思い知りました。

吹奏楽の大阪勢は桁違いの圧倒的な勢力を誇っているらしい。
高校ラグビーで伏見工辺りに勝って花園ラグビー京都府代表になった弱小校が、
第三代表まである大阪勢の常翔啓光学園や東海大仰星と
続々とぶつかるくらいの難易度が吹奏楽関西大会にはあるようです。
小説でも関西代表の三枠は大阪勢独占が既定路線と目されています。

立華高校(アニメでは六華)は生徒が自主的に上手くなるシステムが根付いているのに、
北宇治は未だに昨年の出来事を引きずって火種を抱えている……。
まさに内憂外患。関西大会もハラハラさせられそうですw{/netabare}


各話感想
{netabare}
一話感想
{netabare}初回一時間スペシャルと聞いて普通に1クールやるだけだとはみ出してしまう、
相当な内容を詰め込んで来るのかな?と思っていましたが、
冒頭、久美子と麗奈による冬のシーンで始まってさらに戦慄。
これは10月末頃と思われる全国大会の時期、
三年生引退までやる宣言と解釈できます。

相変わらず、このシリーズは京アニ自らハードル上げて来るなwとソワソワし出した所で、
ラスボスと思しき清良女子高等学校の演奏映像が入りさらに姿勢を正されました。
普段、吹奏楽なんて聞かない私でも、清良女子のモデルになったと思われる
福岡県の九州代表・精華女子高等学校が2011年全国大会で金を決めた神懸かり的な演奏は、
私の耳にまで轟いて来ていて知っています。

春、ろくに吹けないのに揉め事だけは一式揃っていた北宇治w
そこが全国行くなんて一般ではあり得ない奇跡に挑戦しているんだなと、
さらにハードルが上昇w

高まる期待を越えることを求めつつ……背筋を伸ばして視聴を継続する覚悟であります。 {/netabare}


二話感想
{netabare} 録画した二話を観る前、ふと、あにこれのトップページにて、
本作からレイプ目という不思議な成分が検出されたとの報告を目撃w

何が起きたんだ?と水着回の極楽もそこそこにソワソワしていたところ、
結局、滝先生絡みで憂慮が極まった麗奈の眼から光が消えただけだったと判明w

一話でもそうでしたが、麗奈ちゃんって滝先生絡みになると色々な表情してくれて面白いですねw

一期放送後発売されたドラマCDでは今回の堕ちる方向の麗奈ではなく、
昇天する方向の麗奈も発掘されましたがw
音声だけなので表情は見えませんでした。いつか見てみたいですw

それにしても麗奈ちゃんの瞳を死んだ魚のようで……と形容した久美子のナレーションw
思えばシリアスだろうがギャグ交じりだろうが、久美子の語りは、いつも淡々としていますねw

実に性格の悪い、優秀なナレーションだと改めて思いましたw{/netabare}


三話感想
{netabare} 鎧塚さんの演奏をロボットと評した助っ人指導から、
改めて本シリーズは、演奏は技術だけじゃなくハート、
特に青春の経験値が演奏を磨くという音楽観を持った作品だと思い直しました。

練習が全て。という考えで行くと北宇治は内紛の火種も多いですし、
色々と遠回りしていますし、燃費が悪いと思いますw

でもその過程で得た物こそが演奏に面白味をもたらす。
うまくなりたい叫びと愛人パワー?で
府大会では外されたパートに復帰した久美子を見て、
鎧塚さんにも今作でそういう波乱含みの経験が訪れるのかな?
と期待してみたり……。

唯一のオーボエ奏者を失うリスクを冒す、
大変危険な賭けになりそうではありますがw{/netabare}


四話感想
{netabare} オーボエのリードの如く繊細な鎧塚さんの心理を描写した四話。
結果、演奏に感情を取り戻して覚醒するに至ったようです。

1期の麗奈の場合は、孤高のトランペッターから“愛人”持ちになった余裕を、
演奏からも感じ取ることができました。

ですが、鎧塚さんのオーボエは私の耳では麗奈ほどはっきり演奏の変化は分かりませんでしたw
言われてみれば楽しげになったかな?とは思いますが……。

そこで考えるのは、1期に続いて、2期もサントラ出たら買うのか?という私事w

今年の北宇治は2期でも基本、自由曲「三日月の舞」で攻めて行くはずで、
正直、改めてサントラを求める理由はあるのか?というのが迷い所でした。

ただ、四話の段階で既に、
鎧塚さんが覚醒し、上手くなりたい久美子がパートを奪還し、
パーカッションにもテコ入れがなされている様子。

もし、その辺を折り込んだ再録がなされたら、
私はサントラ予約せざるを得ないと思います。
同じ曲でも、あの時の演奏とはここが違うとか語り出したら、
いよいよ吹奏楽ファンですねw(苦笑)

それにしても色んな人が続々と目覚めていくこの吹部。
「三日月の舞」は一体どこまで進化していくのでしょう……。
フリーザやシン・ゴジラみたいに第三形態や第四形態とかまであるのでしょうかw

真の姿を震えて待ちたいと思います。
{/netabare}


五話感想
{netabare} まずは、「三日月の舞」よくフルでやってくれたと私は感謝したいです。

演奏シーンだけ流す演出には賛否両論出るリスクがありますが、
本作は、1期から北宇治の吹奏楽部員が演奏する姿にドラマを感じられるように、
渾身の描写を積み重ねて来たので、個人的には凄く納得しています。
フルで流すならこのタイミングとスタッフも決めていたのでしょうね。

さて、一方、関西大会直前、立華高校の旧友からの電話。
梓はなぜ会場で話し掛けられたら冷静でいられないような状態だったのか、
放送前に発売された件のスピンオフ小説に詳述されています。
……なかなか商売が上手いですねw

私も関西大会前で止まっていた外伝小説読むの再開しようと思います♪
{/netabare}


六話感想
{netabare}
ここまでずっと張り詰めた展開が続いて来た中で、
文化祭回でようやく一息付けた感。
全力投球が続いていた作画もちょっとだけ息抜き?

けれど、そんな穏やかな雰囲気が15分も続かないのが本作w
すぐに台風が襲来して、家庭でも部でもさざ波が……。
作画班も吹き荒れる嵐を背景描写して休む間なしw

静かな中にも繊細な心理描写が重ねられ、
声優陣も休む間なし。

優しいがどこか拒絶を含んだ声って凄いと思います。
滝先生役が櫻井さんで本当に良かった。


ところで、占い師・あすか先輩は、
久美子が胸のことで悩んでいたのを
いつの間に見抜いていたのでしょうかw

改めて彼女の謎の深さを実感すると共に、
次の曲からの一筋縄ではいかない困難を予感し背筋を正されました。{/netabare}


七話感想
{netabare} 本シリーズで一番、意味深な伏線が繰り返し強調されて来た、あすか先輩。

一期でのオーディションなどの騒動時における、ある種、冷めているとも取れる、
中立姿勢の真意はどこにあるのか?
かと思えば、大会前、毎度コメントが熱いのはどういうことなのか?

いよいよ修羅場も展開されて、謎が解き明かされる時!?
……と思いきや、彼女の心理は、
ちょっとビンタが飛んだくらいでは、見えて来ない奥深さ。

せいぜい、ここまで我々はあすか先輩を特別視し過ぎて来たのでは?
という問題提起がなされ、やっと事件の入り口に立てたくらい。

むしろ推理の種が撒き散らされたお陰で、
謎がさらに迷宮入りした感すらあります。

流石は味わいが染み出た演奏に、
さらに、こくとまろやかさが加わった料亭の味を誇るユーフォの使い手。
その秘伝は簡単には解き明かせそうにありません。

全てが語られた後、これまでの先輩の言動を解釈していく。
振り返るのがさらに楽しみになる内容。

わたし、気になります!(笑){/netabare}


八話感想
{netabare} ここまであすかに加え、滝先生、そして今回の久美子の姉と、
二期と言うより、一期の伏線回収が続いています。
個人的に二期はもちろんのこと、一期の評価も上がる一方です。

正直、劇場版で二期に向けて、みぞれのキャラ強調があった一方、
久美子の姉については描写がバッサリ切られていたので、
二期ではあまり触れて来ないのかなと油断していましたが、
久美子の過去共々、掘り下げて来ましたね~。

受験で吹奏楽をやめた葵、やめた傷を引きずっている姉、
やめそうになっているあすか。

受験と部活を巡る今回の問題が、それぞれの視点で立体視され、
さらに次の曲は濃厚に、物語は味わい深くなって行きます。
{/netabare}


九話感想
{netabare}迷宮あすか探索もいよいよ最深部に迫って来た今回。
再三繰り返して来たように、あすかの真意が見える度に、
一期のあすか先輩の言動が味わい深くなっていきます。

……と、そこまでは予想していたのですが、
今回、さらに驚かされたのは、久美子の部屋にあった教本、
「たのしいユーフォニアム」があすか絡みの伏線でもあったこと。

せいぜい、久美子や姉の過去につながる鍵程度にしか考えていなかったのに、
ここであすか先輩につながるとは……何かホント凄いです。


それにしても、今更ながら香織先輩ってホント可愛いですね♪
“あすか先輩を連れ戻すぞ大作戦♪”って素敵な作戦名ですねw

要はあすかの母を茶菓子で口説き落とそうという、
悪く言えば小賢しい作戦なのですがw
香織先輩に猫型のメモ書きで概要を指示されると和んでしまいますw

……香織先輩、よろしければ今度、
あんこうチームの戦車にでも乗りませんかw{/netabare}


十話感想
{netabare}いよいよラスボス戦の様相となった今回。

鉄仮面あすかに立ち向かったユーフォっぽい勇者・久美子。

これまで数々の特別に囲まれて、
主人公にしては我が弱いと感じることも多かった久美子。

一期ではアニメオリジナルエピソードだったと言う十二話にて
主人公としての存在感を見せてくれましたが、
それ以外は主人公と言うより、
ナレーションも務めながら各トラブル源を渡り歩く
狂言回しのようや役割なのかな?とすら感じていました。

それが今回、あすかによる、久美子は対人関係で境界線から先には踏み込まない。
そんな久美子に“みんな”が本音を明かすわけがない等の精神攻撃。
それが姉との関係でグラ付いていた久美子の心の封印解除の覚醒スイッチを押す。
そして響き渡る久美子の空気や世間体じゃない、
あすか先輩に対する本当の気持ち。

私がこれまで久美子に対して抱いていた物足りなさすら、
伏線として回収していく、シナリオ展開の巧みさにうならされました。

レビューではあれこれ御託を並べている私ですが、
ここ数話、本作視聴時は「凄い!」としか言えてませんw


さて……最近のRPGは、ラスボス後に一波乱も二波乱もありがちw

最後、投げかけられる麗奈の意味深な表情。


……ん!?{/netabare}


十一話感想
{netabare}麗奈回。

ここ数話、私もずっと久美子の麗奈への配慮、
滝先生絡みの秘密の麗奈への暴露を見送って来た、
久美子の行動が引っかかっていました。

麗奈ちゃん、そりゃ怒るでしょう……。

久美子は傷つけることも恐れず本音を口を滑らせ……
いやwぶつけてくれる"性格が悪い”娘だからこそ、
麗奈は愛を誓ったのに……。

1期おまつり回で一緒に大吉山に登って麗奈が求める友達観を散々説明したのに……。
サンダルですれた裸足を見せてまで、痛いの嫌いじゃないとアピールしたのに……。

その久美子の秘匿はちょっともう一回、裏山……レベルの裏切りでしょう。

久々に思い切り叫んで、その辺りの引っかかりが取れて、
相当、麗奈びいきの私もスッキリしました。

これで心置きなく次の曲が始まりそうです♪{/netabare}


十二話感想
{netabare}
原作本編ネタバレ回避組ゆえ、二期視聴前まで私は、
北宇治高校吹奏楽部について認識不足がありました。

それは北宇治高校がただの弱小校ではなく、
昔は全国にも行ったこともあった、
かつての強豪校だったということです。

一期でも滝先生の父が顧問やっていたという話などはあったので、
以前はそこそこ吹ける部だったのかな?とは思ってはいましたし、
弱小校の割には麗奈以外にも何だか凄い奏者がちらほらいるしw
結構マニアックな楽器まで揃っていたり、去年の目標は全国(仮)だったり、
自主性の強いパートリーダー会議に本番前の北宇治ファイト!等
まるで強豪校の残滓みたいだし、不思議には思っていました。

ただかつての北宇治が全国にちょくちょく
出場できる程の強豪だったとは認識していませんでした。
(原作ではかつての強豪校設定は一巻あらすじで明記された基本設定だったようです。)

だから、私は二期放送前、
全く勝ち目のない関西大会に挑む絶望感を煽るコメントを残してしまったわけですw
申し訳ありません(汗)

そんな浮き足だった私ですがw
二期では北宇治の古豪としての底力が随所で伝わって来ました。

そもそも顧問からして、北宇治が強かった頃の部員だった妻の遺志を継ぐ者ですし、
その野望完遂のため、OBも助っ人指導にやって来ました。
例え今の演奏がダレていても、かつての伝統や組織が生きていれば、
熱血指導で必ず音楽は蘇るという手応えが滝先生にはあったのでしょう。

よく本作については、こんな短期間で上手くなるなんて現実にあるのか?
という疑問が投げかけられます。
確かに土台のない弱小校なら、いきなり全国なんてあり得ないでしょうが、
かつての強豪メンバーたちの想いや遺産も成就した古豪復活なら
今回の結果は割と現実味のある話だと私は思います。

名古屋に詰めかけたであろうコンクール鑑賞の常連客から見たら、
北宇治……?あぁ、昔、ちょくちょく出ていたところか。
今回、また、全国に出てきたんだな……といった感じでしょうか?

だから私は生意気に色んな事を棚に上げてw敢えてこう言ってみたいと思います。

"おかえり北宇治”{/netabare}


十三話感想
{netabare}不謹慎ながら、私は近年の頻繁すぎる内閣改造や、
組閣と称したアイドルのグループ分けより何より、
本作の北宇治高校吹奏楽部の次の体制が気になっていましたw

結果はリボン部長にポニテ副部長という予想通りの組み合わせ。
あすか先輩は最後までネタを仕込んでくれましたw

来年も吹部は波乱含みで進むとしてw
その次はどうなるのでしょう?
順当に行けば不思議と厄介事の解決に関わってきた久美子が部長でしょうか?
となると副部長は麗奈?いや、世話焼きの緑輝も捨てがたいし、
チームモナカからの葉月もあり得る……。
これは結構紛糾しそうな予感w

……とドロドロした妄想はこの辺にしてw
容赦ない演奏レベルの再現がウリだった本作。
最後も三年生がごっそり抜けて、
素人でも分かるくらいボリュームダウンした「三日月の舞」で、
部活動の振り出しに戻る感と、逆説的な先輩の偉大さ表現と、
別れの季節の寂しさを痛切にぶつけてくれました。


ところで、卒部会のどさくさに
本シリーズ1stPVの「Starting the project」が復活してましたねw
1期劇場版レビューにて、
なかったことにされた主旨のことを書いて申し訳ありませんw

そのまま余興で久美子のユーフォバズーカが火を噴いたりするのでは?
と一瞬身構えましたがw
ハメを外したりせず、ラストのタイトル回収まで綺麗にまとまって良かったです。{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2017/01/06
閲覧 : 636
サンキュー:

89

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