かしろん さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どっちつかず
【最終話まで見て どっちつかず】
{netabare}描きたいのは
「野球」
と
「中学生の機微」。
描けているかといえば・・・うーん・・・
野球
才能と傲慢なほどの自信に溢れている投手の巧。
その巧の投球を受け止めることが出来る捕手の豪。
困ったことに、見ていて、全く巧の凄さが分からない。
巧の凄さが分からないから、その球を受けることが出来る豪の凄さが分からない。
2人の凄さが分からないから、2人が互いに惹かれ拘る意味が分からない。
後半で、キャプテンが横手ニ中に試合を申し込みに行くんだが、その口説き文句で
「140kmの球を打ってみたくないか」
みたいなことを言ってたが、巧の球がそんなに速いとは思えないのである。
1シーンだけ、この2人の凄さが分かるシーンがある。
何話か忘れたが監督のオトムライが巧の球を受けるシーン。受けた瞬間に腰を
浮かしている。
このシーンで、巧の投げる球の速さや球質、ソレをしっかり受け止めれる豪の
凄さが分かるんだが、そのシーンすらも極めてアッサリと描いてしまうので、
もっと凄さを分からせてほしかった。
機微
困った性格の投手。女房役らしく受け止め型捕手。
全体を見渡せるキャプテン。粘着質な副キャプテン。
管理型の監督。
天才型真面目ライバル。天才に嫉妬するライバルの友人。
超がつくほどのベタな配置。
ベタな配置な上に、言いたいことや思ってることはほぼ全て台詞にしてくれるので、
機微を画面や演出で感じ取って
みたいなものは無い。
原作自体が児童文学だそうなので、児童が読んで分かりやすい内容な小説なんだ
ろうが、このアニメは深夜放送。
深夜アニメまで全部を分からせるような作りにする必要は無い。
これ以外に心に残ってるのは、最近の作品らしく、腐女子の皆様に媚びた内容。
だけど、ああいう風にモロに怪しい台詞にしちゃうのはどうなんだろう。
狙いすぎで野暮ったい、みたくなりそうなもんだが、はてさて。{/netabare}
最後まで見はしたものの、特に心に残る作品では無かったかな。
物語としては悪くはないんだけどなぁ。
わざわざ深夜でやる意味も見出だせないし・・・