runa21 さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
期待値が高すぎたせい?と信じたい
初めに実写映画をやっていたせいか、
本屋での取り上げ方が半端なく、
アニメ化も決定ということでものすっごく期待していた作品。
ただ、その期待値を上回るどころか
どん底まで評価を叩き落としてくれた作品。
残念ながら原作は未読なので(実写も未視聴)
そのためこれはアニメのみの評価と思っていただければと思います。
原作が好きな方、
また、アニメが好きだった方、申し訳ないのですが、
自分には合いませんでした。
ここから先は酷評になってしまうので、
好きな方は読まれないことをおすすめします。
{netabare}
この物語のダメだった点は大きく分けて2つあると思う
まず一つ目が
テーマがなぜか二つあること
おそらく一つ目のテーマが
この物語のCMなどでも流れているので、
誰でも思い浮かぶと思うのですが(おそらくこちらがメインテーマ)
【自殺してしまった同級生を救うこと】
26歳の自分から突然手紙が届き、
これから好きになる男の子が、自殺してしまうといった内容だった。
彼を自殺させないように行動するよう指示が出される。
そして二つ目のテーマが
【26歳の自分が今でも後悔していることを無くすこと】
これもまた何回もセリフに上ってきているのでわかっているのだけど、
未来の自分からの手紙にははっきりと
「後悔していることがある」と記載されているし、
その後悔はこんなことで、こういう風に行動してほしい
と懇切丁寧に書かれている。
おそらく、一つ目のテーマのみだったら、
この物語はさぞ素晴らしいものになっていただろうと思う。
ただ、この二つ目のテーマがあまりにもいただけなかった。
後悔していることの大半は
自殺してしまった翔についての事なのだけど、
それだけでないことが、
この物語の不快感を増長させている気がする。
彼らは翔の命を救うことを
最優先に考えようとしているというよりは
菜穂が翔に告白できずに彼が死んでしまったことを
後悔させないように動いていたようにしか見えなかった。
翔の自殺の原因はあくまでも
彼のお母さんとの関係に起因するもので
それは26歳の彼らもはっきりわかっているし、
それゆえに手紙にもそのことが書かれていたはずだ。
でも、途中から、
未来の菜穂は、「もしも翔が生きていたら~」
「もしもあの時告白していたら~」
私の未来は別のものになっていたんじゃなかろうか~
というスケベ心をだし、
過去の自分を叱咤し、翔と付き合うように
指示していたように思えてならない。
そしてそれを仲間全員で応援するという・・・。
こんな感じで、
本来のテーマから外れた内容が繰り広げられたことが
この物語の不快感を増長させていた気がする。
おいおい、
お前らが本来やるべきことはなんだ?
菜穂との間を取り持つことなのか?
翔の自殺の原因はお母さんとのことなわけで、
菜穂と翔が付き合ったからと言って、
翔が自殺しないなんて言いきれないじゃないかい?
と突っ込み満載だった。
そして
この物語がダメだったもう一つの点は
キャラクターの魅力の無さ
この物語のキャラクターは
良くも悪くも【リアル】なんです。
将来自殺してしまう翔が
あんな風に悩むたちだったであろうことは想像できる。
が、あまりにも悩みすぎて、見ているこちら側としては
イライラしてくる。
そしてヒロインである菜穂もまた
イライラするキャラクターの一人だ。
こういうねちっこい性格であるから、
過去にあったことをこと細かく覚えていて、
「これ、こうすると後悔しちゃうからやめておいた方がいいよ~」
と伝えるんですよね。
それに翔のためと言いながらも、
彼女は終始自分の後悔をなくすためにしか動いてないんですよ。
そこがまたいただけない。
そして隠れヒーローの須和
この物語を最後まで見ることができたのは、
彼の見守る姿勢にとても救われたから(視聴者が)
菜穂が翔に告白できなかったことを後悔している様子から、
過去の自分に二人を応援するように指示をだし、
それを遂行している様子が、本当に素晴らしかった。
また、彼は彼で、
翔がいなかったからこそ菜穂が自分を選んだのではないかという
疑念がどうしてもぬぐいきれず、自信がなく・・・
そんな自分の後悔をなくすためにも
手紙にそういった指示を書いたと推測できる。
そのことから、彼は彼で、
自分の後悔をなくすために行動していたのかな?
そしてあまり出番はなかった
あずさ、貴子、萩田は、意外とよかった。
特に萩田のキャラクターは
暗くなりがちなこの物語のテンポを明るくしてくれました。
といったようにメインの二人に対して、
正直好感が持てなかったのが一番の理由。
そして好感が持てた須和というキャラクターや
あずさ、貴子、萩田が生かされていなかった。
残念でならない。
{/netabare}
宣伝や内容では、面白そうだとは思ったんですけど・・・
コブクロの曲もこの物語にあっていて、
よかったと思うし、それゆえに期待値が高まりすぎてしまったのかも。