シャベール大佐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
地球の危機に立ち向かう主人公はサムライと女子高生
P.A.WORKS制作のオリジナルロボットアニメ。
毎週楽しみに観ていました。とても面白かったです。
謎の遺物が発見され、それを研究するための国連施設があるという設定の黒部ダムを舞台に、襲ってくる謎の敵ロボットとの戦闘や、戦争に巻き込まれる地元高校の生徒たちなどを描いています。結構大変な戦争が起きているのに、意外なほどあっけらかんとした学園日常パートがなかなか面白くて、全体的に湿っぽさのない作風でした。そのあたりは、いつものP.A.WORKSの青春アニメ的な色合いもかなり感じられて、何を期待してこの作品を観ているかで評価が分かれそうな気もします。
主人公は、450年の眠りから目覚めたサムライ・剣之介と、地元の高校に通う女子高生・由希奈。この2人が同じロボットに乗って協力して敵と戦うわけですが、地球の危機に立ち向かう主人公がサムライと女子高生というセンスや、敵側の事情であるとか、戦うことの意味といったものに必要以上に触れないシンプルなストーリーは、下手に高尚ぶらない等身大の日本の娯楽アニメという感じがして、なかなか好感が持てました。最後も綺麗にまとめていて良かったです。
作画はとても綺麗。ロボットバトルも日常パートも、どちらも不満のない出来でした。
キャラは、主役2人が良いコンビで微笑ましいです。その他にも、同級生や同僚などにも印象に残る良いキャラが多くいました。個人的には由希奈の親友の美夏がとてもかわいかったと思います。
音楽は、1クール目、2クール目ともにGLAYがOP曲を担当していて、普通に良い曲でした。やや古風というとファンの方に怒られるかもしれませんが、王道っぽさが感じられる曲で作品に合っていたと思います。
ロボットアニメというジャンルの中でも、方向性としては青春アニメに近い部分があって、なかなか爽やかな後味の作品でした。