ガムンダ さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 1.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
今まで観た中で最低のストーリー
元号が「正化」に変わるころ、社会に悪影響を与える表現を取り締まるため、メディア良化法が制定された。
図書館は、メディア良化隊の激しい検閲から、表現の自由を守るため武装化。
両者の戦闘は激化の一途をたどった。
そして「正化」31年、その戦いに飛び込んだ一人の少女が居た。
だそうです。
あにこれのサムネが素晴らしいですよね。凄く面白そう。
観る前はセーラー服かと思ったんですが、違いますね。
セーラー服だと思った私は学校の図書室での一夏の出来事的な
「ぼくらの七日間戦争」的なのを想像しましたし、期待もしました。
図書館だけに文学的なのを。
蓋を開けたら全然違くて上記の様な内容でした。
1話でやめようと思いましたが、これ「観なければ良い」では済まされない嫌悪感を覚え、積極的に低評価するために全部観ました。
私にそう思わせるほど酷いものでした。
「図書館戦争」とは比喩ではなく、本当に銃撃戦をやって死傷者が出ます。
図書を検閲する側は官憲、図書館側も武装していますが、この世界ではそれも合法なんだそうです。ただ図書館側が行政組織かどうかは不明です。
何ですかこのバカ過ぎる設定は。
まず表現の自由を守る目的は何ですか?
表現の自由を守って「スカイクロラ」の世界の様に、制度化された永遠の殺し合いをする事には何の疑問も持たない主人公達。
「恋と選挙とチョコレート」のレビューにも書きました。
武装組織が内ゲバする実例、二二六事件や長いナイフの夜事件など。
得てして表現の自由を抑圧するのはこうした非開明的な遅れた国での出来事なんです。
制度化された暴力に身を投じている時点で、主人公達と敵側と同等の野蛮人です。
ひょっとしてこれは表現の自由論者に対する皮肉作品なのかとも思ったくらいです。
例えば本を守って山郷に隠れ、自由の為にゲリラ戦をするストーリーなら良いでしょう。
「世にも奇妙な物語」の様に、何の意味も無いブラックユーモアならそれも良いでしょう。
「表現の自由を守る」みたいな事をどうやら本気で主人公に言わせているようなところが致命的なんです。
簡単に言うとヘドが出ます。
更に気色の悪い事にはこれにラブコメを入れ込んだ所です。
表現の自由を守るんじゃないの?
最後は王子様ですか。
何処までも甘ったれた平和ボケのどうしようもない原作です。
軍装や銃が描きたいなら「さばげぶっ」みたいに和気藹々撃ち合えば良い。
さもなければ四の五の御託を並べずに「ゴルゴ13」の様にただ撃ち殺せば良い。
「ねこぢる」と言う非道徳的な作品のレビューに「薄ら寒い道徳的な作品の方によっぽど嫌悪感を抱く」と書きましたが、まさにこれの事です。
戦闘の格好だけに憧れた薄っぺらい正義の戦いです。
普段は原作の事などあまり考えませんが、次に有川浩氏原作のアニメが来たらきっとまた観るでしょう。
そして積極的に低評価すると思います。
宣言します。私はアンチになりました。
では、そういう不快な設定を全て脇に置いて面白かったか、と言えば、平々凡々。特に面白いわけでもありませんでした。
こういう時は奇跡が重なるもので、トドメにOPソングの歌手が音痴という…
自分語りの中二作品→全然OKです。私は苦手ですが観なけりゃ良い。
おっぱいプルンプルンのハーレムアニメ→これよりずっと面白い。
無駄に残酷に死んでいくハードボイルド→これよりずっと感動できます。
文句ナシ。今まで観た中で最低のアニメです。