ねこまっしろ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
後にも先にもこれが私にとって1番心に残るであろう名作‼︎
京都アニメーション制作ということでこれは見逃せまいと思い、映画館へ行きました! まだ見れてなかった「君の名は」と合わせて2作品まとめて見ました。
「君の名は」の圧倒的な作画の美しさを見た後で劣って見えるかな?と心配に思いましたが、どちらかと言えば私はこちらの方がよかったです!
年代層問わずに一度は見て欲しいですね〜‼︎
上映後、しばらくは頭の中にずっと余韻が残り、放心状態でした(・・)
思い出すだけで涙が出てきます。゚(゚´Д`゚)゚。
作画は物語の続きが気になってよくわからなかったですが、色使いや奥行き感を出してる所が京アニらしくてよかったです!
aikoさんが歌う主題歌「恋をしたのは」でaikoさんの歌声を聴いてるだけで知らずのうちに体は鳥肌が立ち、涙が出てきます。本当いい曲だなぁ〜。゚(゚´ω`゚)゚。
キャラは、とにかく西宮さんが可愛かった!会話上手ではなくても、いつも笑顔で接しようとする前向きな彼女を見習いたいと思いました。
そして声役の早見さんの演技も去ることながら聴覚障害者さながらの喋り口調に驚きを隠せませんでしたo(^o^)o・・・と言うのも私が小学6年生の時、同じ聴覚障害を持った女の子と同じクラスになりましたが、作中と違い特別支援組があり、昼休みと一部の授業以外はクラスに顔を出していませんでした。その女の子と喋り方が瓜二つだった!作中までのいじめはなかったのですが、放課後の帰り道に友達が「あいつキモいよね」と言っていたり、周りからもそういった目で見られていたと恐らくは思います。
私も同じ事を思っていただけに見た時はその子に謝りたい気持ちになり、同時にその立場になった時の辛さを痛感しました。
永束君の見た目モブキャラみたいだが、石田に助けてもらった恩を忘れず自転車を探してきた姿にいい奴だなぁ〜と思いました。それでいてノリの良さと情の深い所を見ててやっぱり友達は見た目で判断しちゃダメだと言うことですよね(*^o^*)
私も永束君みたいに友情身溢れる人間になりたいと思いました!
この作品が伝えたい事は「生きる」ことであって、「いじめ」はそれまでの伏線だと私は捉えています。
{netabare} 物語の始まりは西宮さんが転校してきて、聴覚障害者を持つ彼女は喋るのが苦手なので、会話するときはノートを通じてコミュニケーションを取ろうと呼びかけるも、だんだんクラスメイトとの狂いが生じていじめられるようになる…。
敬遠されたり、補聴器を投げて遊んだり、黒板に悪口を書いたりいじめはエスカレート。そんなある日、西宮さんのお母さんから度々補聴器がなくなったり、壊されたりしていると連絡があり、学級会で、担任から石田の名が上がり、石田は他のクラスメイトも西宮さんをいじめていた事を話すもみんなから裏切られ、その後、友達の島田が中心となって石田がいじめの標的にされ、西宮さんと同じようにいじめられる。そんな石田を庇うかのように、石田の机に書かれた落書きを消す西宮さんを見て、自分のした事を悔やみ、申し訳ない気持ちになるが素直になれず、西宮さんと取っ組み合いになる。
その後、石田は西宮さんに対して、謝罪の気持ちを伝えようとするが、その前に西宮さんが転校。その後も小学校を卒業するまで石田へのいじめは続く。
中学に上がってからは、島田と広瀬が石田の悪口を言いふらし、それ以来石田はトラウマになり、他人の顔を見ないようになった。
ここからはそれに対する感想を書いたのですが、大体は私の過去話を絡めて長々としています。
{netabare}
始めに、 西宮さんがいじめられている所がなんだか昔の私を見ているようで私の心に突き刺さり、心苦しかったです。開始早々から涙が出てました。゚(゚´Д`゚)゚。
私も実際そういう経験をしている身なので余計に心が痛く感じ、とても締め付けられる思いで見てました…。
それと石田が中心になっていじめられていたにも関わらず、今度は石田が標的になった後、石田の机に書かれた落書きを消していた西宮さんは思いやりがあるなぁと思いました!そして芯の強い子なんだなぁ〜と思い、彼女のことを後押ししてあげたい気持ちになりました!
普通、いじめを受けた奴とは「もう関わりたくない」「一生会いたくない」「あいつの存在自体を頭の中から忘れたい」「あいつさえいなければ・・・」と思うのが率直な気持ちだと思います。私も実際、そう思っていた1人ですし・・・。忘れたくても忘れられずその1年間、いじめられては友達に慰められ、その度に先生はそいつに説教するも全く反省せず、未然に防ぐこともなくまたいじめられて・・・の連鎖でした。
西宮さんが転校してから小学校卒業までの間の石田は同じ立場になってからようやく西宮さんの気持ちが分かったのと共に、自分のした事が跳ね返ってくるんだと後悔したと思います。
中学以降の石田の性格が私と同じようで、その気持ちがわからなくもないと思いました。
私も、相手と顔を合わせるのが苦手で、人混みも嫌い、他人の目が怖くて下ばかり向いて例え仲のいい友達であっても目と目を合わせにくいです。 {/netabare}
{/netabare}
私が今までで1番涙腺崩壊したシーンは、 {netabare} 花火大会途中で西宮さんが家に帰り、石田はゆづるのカメラを取りに家へお邪魔した時、西宮さんがベランダから飛び降り自殺しようとしたシーンで、涙が溢れると同時に西宮さんが死んでほしく無い一心で私は思わず手を伸ばしそうになりました。今でも西宮さんが飛び降り自殺しようとするシーンを思い出すと涙が出てきます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
その後の石田が落ちてから病院に搬送され、西宮さんのお母さんが石田のお母さんに土下座するまでの展開に、1人1人の命の大切さと、誰かを失った時に周りに与える悲しみがどれだけなのか、改めて認識させられました!
人間誰しも生きていれば嫌なことや困難が立ち阻むことがあっても、それ以上に嬉しいことがあり、友達と一緒に笑ったり泣いたり楽しい思い出を作り、そして好きな人がいずれ現れ、幸せを感じ、結婚をして新たな命を育み、家族を持ち、幸せを分かち合い、かけがえのないものを手にする事こそが真の生きる意味だと思います(^O^☆♪
これからの人生、私の周りの人達に助けられているんだという事に対する感謝と命をくれた父と母。かけがえのない大切な友達を胸に、生きていこうと思いました!
そしてこれからの人生を楽しみ、悔いのないように生きて、いずれ一緒に生きる事を手伝ってくれる素敵な相手を見つけ、幸せな家庭を築いていきたいです*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
そして後世に命の大切さを伝えていきたいです!
視聴後、テレビでCMをよく見るようになりましたが、「西宮・・・硝子ーーっ」ってセリフが流れるから泣けてくる…。
{/netabare}
これを機に私も前を向いて一歩踏み出そうと思います!
生きることのありがたみ、一人一人の命の大切さをこの作品から伝わればと私は思います。
2017年5月20日追記:またいつでも見たくなるような気がして、早々にBlu-rayを予約。 人生で初めて円盤を購入し、再視聴しました!
物語のある程度の展開は頭に入っていながらも、心に深く刻み込まれるような感動を与えられました!
再視聴で印象に残ったシーンは{netabare}石田のお母さんが石田の稼いだ170万を持って、「もう死なないって言わないとこの170万を燃やす」と。
結果的に燃えてしまったけれど、その後に言ったお母さんのセリフ「死ぬために稼いだお金なんていらない。」この一言に、どれだけお金があっても命には換えられない、という親の鏡とも言えるシーンでした。 幸せはお金で買えないと言いますが、このシーンは正しくそれだと思いました。
簡単に捨てていい命はどこにもないってね^ ^
{/netabare}