Rafi さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

とても面白いのにグロのインパクトが強すぎて観るのを躊躇させてしまうちょっと悲しいアニメ。

一つ言いたい。このアニメは知られ方や紹介が悪すぎる。YouTubeなんかにひぐらしの動画がある。再生回数は百万を超えているものも。知名度が上がることは事実だろう。YouTubeで見たのをきっかけにアニメを見始めたという人もいるだろう。だがグロテスクな部分だけを切り取られてしまえばこのアニメを人殺し共の頭のおかしいアニメと間違った見解で見てしまう人もいるだろう。もっと掘り下げてみれば本当に面白いアニメなのに。一時期マスゴミ共に叩かれ放送禁止にもなりかけたとか。腹立たしいこと極まりない。許せない。そして今までそんなうわべだけのことを気にしてこのアニメを見てこなかった自分に腹が立つ。自分が許せない。このアニメを見てから僕はそう思った。

はい、ひと段落付いたところで非常に今更ながらレビュー書いていきましょう。注意、僕はまだ一期しか見ていません。今回はネタバレは控えめで行こうと思います。
このアニメは本当に一話見ると止まらないですよ。僕なんてショートアニメでもない普通に23分構成のこのアニメ26話を一日で見終わったほどですから。まあ正確には鬼隠し編を見てから止まらなかった、ですがね。
非常にグロテスクな描写で有名なこのアニメ、しかしそれに反しかなりの萌え系の絵、加えてほのぼのシーン（レナの「おっもちかえり～」など）もあるという、なかなかどういう見方をすればいいのかよく分からない面白いアニメ。見方としてはシリアスの方でいいでしょう。物語の基盤はシリアスの方ですから。

主人公たちが仲間と共に手探りで謎を見つけだし出口を見つけるというアドベンチャーのようなミステリーです。物語の進行の道中に道を間違えると誰かが死んでしまい惨劇と化してしまう。そんな悲しい未来を変えるために時間が巻き戻り、何度も何度も仲間たちと同じようで同じではない、変わっていく状況を切り抜け誰も死なない幸せな時間を目指して向かっていく、そんな感じかなと思います。このアニメのキャラ達は人を殺すことを目的にしているわけではないんです。そんなスプラッタ映画のようなものを視聴者に見せることが目的とされているアニメではないのです。その仲間たちが死んでしまうというむごたらしい未来をどう変えていくのか、それがこのストーリーの中心だと僕は思うのです。

また人間の脆弱さもこのアニメのメイン、魅せどころです。だれを信用すればいいんだろう、だれが私の味方なんだろう、疑心暗鬼になった人間はいともたやすく混乱に陥ってしまうものです。そんな人間の負の部分をしっかりと表現できているこのアニメは見ていることにより勉強にもなるかもしれませんよ。冷静さを欠くことの恐ろしさだとか、人を疑うこと、信用することの必要性とその選択を誤ることの恐ろしさ、これらを見ることは非常に有意義であると僕は思います。

このアニメは「～編」という風にいくつか小分けにされているのですが、これは時間が戻るたびに起きることが変わるからなんです。そして変わっていく状況の中で「なぜこれはこうなのか？」「なぜあれはああなのか？」という視聴者や主人公たちの疑問を少しずつ取り払っていくのです。そこがこのアニメの面白いところなんです。それにしてもすごいですよ。よくこんなにも展開が思いつくものです。

ただのグロテスクなことだけが売りだなんてそんな悲しい勘違いをしないでください。このアニメは間違いなく名作であり、良い話がメインなんです。グロテスクというのは演出なんです。この作品が何を見せたかったのかを見誤らないでほしい。

では久々に星の詳細をどうぞ↓

物語：星５　次がどうなるのか楽しみになった。心躍るものがあった。
僕にはこの物語で主人公たちがどうなるのかが全く読み取ることができませんでした。とても面白いストーリーでした。

声優：星５　とても素晴らしい演技に感動です。
キャラ達がまるで本当に生きているかのように見えるほどマッチした演技と声でした。リアリティあふれる叫び声なんかも最高です。素晴らしい。

キャラ：星５　とても濃いメンツです。良い意味でですよ？
キャラごとの個性がとても濃厚であるのにクセは少なく非常に良いキャラ達だと思います。りかちゃんおっもちかえり～したいですね！

作画：星５　綺麗です。
絵にはやや顔が歪んでいるシーンが結構ありますがこれは作画崩壊ではないですよ。感情が高くなりすきて本当に顔が歪んでるんです。おお怖い怖い。

音楽：星３．５　OPが好きですね。
OPのちょっと怖い感じのがなかなか良かったです。クセになります。

こんな感じですかね～。あくまでも僕個人の感想ですから鵜呑みにはせず自分で見て判断することもお忘れなく。それにしても、そんなに鬱アニメでしたかね？僕はあんまり抵抗無かったですけどなんででしょう？