「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!(アニメ映画)」

総合得点
72.3
感想・評価
537
棚に入れた
3109
ランキング
1168
★★★★★ 4.1 (537)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これはバトンタッチ?

ゲームは未経験ながら、アニメ本編からそのまま劇場版を視聴。

本編で一番の評価のポイントとなるのはバックダンサーとして、新しいキャラクターの参加することだと思う。後輩のアイドル研修生が登場することで、先輩となった現メンバーの成長を描き、さらに新シリーズのアピール、もっと言えばアイドルのバトンタッチをも匂わせる構成になっているのか。上映時間2時間というボリュームの中で、この後輩をどう描くかが作品の出来を大きく左右すると感じた。が、個人的にはあまりうまく機能せず、後者の印象が強まってしまった印象。

物語全体を通して、後輩が先輩の練習についていけなかったことに起因するトラブルを引っ張りすぎたのではないか、と感じた。春香と後輩のヒロイン、その他数名のキャラクターを中心にした会話の比重が多く、空気も重く見ていてあまり面白味がない。結果、後輩ヒロインの太ってしまったというオチに関しては判断しかねるが、とにかくそこまでが長かった。

後輩とのトラブルに終始した結果、現メンバーの見せ場はキャラクターによって差があるものの、全体的に淡白に描かれている。一部のメンバーは発言によって成長を感じさせる場面は見受けられたが、そういった具体的な描写が少なかったキャラクターもいたような。トラブルはそこそこに解決して、現メンバー同士の会話も聞いてみたかったというのが正直なところ。

またプロデューサーが海外に研修に行くという設定も重要だったが、あまり深刻なものとして機能しなかった気がした。この一件に関してアイドルたちも切り替えが早かったが、もっとメンバーたちの不安や葛藤を描いて、物語を構成してもよかったのではないか。

全体的な作画・演出・声優さんの演技・特に終盤のライブのシーンのクオリティは非常に高かった。ただ本シリーズではなかったCG演出がややぎこちなさを感じさせた。仕方のないことだとは思うが、欲を言えば手描きの演出も見てみたかった。楽曲面も充実しており、さすが劇場版という出来だったと思う。総じて劇場版として楽しめる内容になってはいるものの、人によっては満足度に差が出る形になったのかなと感じた。

アイドルマスターシリーズはゲームを未経験のため、不勉強な面が多い。今後どのようにコンテンツが展開されるのかわからないが、末長く支持されるものになってほしいと思っている。

投稿 : 2016/10/01
閲覧 : 246
サンキュー:

3

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