タケ坊 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
癒し系日常アニメとしての雰囲気は良いものの...
☆物語☆
転校生として東京からやってきた内気な主人公(双葉)が、新たな環境でもう一人の主人公(光)と出会い部活を始める。
導入としてはよくある青春王道部活アニメにあるような感じで王道。
極度にネガティブ思考&自己嫌悪、コミュ症な双葉が、
光というパートナーや、ダイビング部の人たちと出会い、
色んな「初めて」を経験していく中で成長し、
もう一人の主人公光も軽度の発達障害で、双葉との出会いから、
お互いに与え与えられる関係として成長していく。
ダイビング自体をメインに描く王道部活モノというわけではなく、
普段の高校生活の中での出来事を淡々と描いていくヒーリング&日常的な雰囲気の作品で、
部活という視点からは、かなりスロー展開なのでこの点を期待する人には少々退屈に感じるかもしれませんね。
作品通しての雰囲気と主人公の心情が事細かに伝わる台詞等はとてもよく表現されていると思うので、
主人公の感情の変化に共感出来るかどうか、が作品を楽しめるかどうかのカギになるように思いますが、
あまり肩肘張らずにボーっと観るくらいがちょうど良いかもしれません。
個人的に、ここまで双葉がネガティブ&マイナス思考になる理由みたいなものが示されてないので、
(性格と言ったらそれまででしょうが)感情移入しきれない部分があったかなというのが正直なところ。
☆声優☆
登場人物はあまり多くなく、キャスティングには不満なし。
双葉演じる茅野さんの演技は人柄が出ているというか、優しい感じが印象に残りました。
顧問役の伊藤さんも良かった。
☆キャラ
典型的なネガティブ思考&自己嫌悪で引っ込み思案な性格の双葉が光と出会い、
変化していく様子は非常に丁寧で、何度もぶち込んでくるポエムには観ているこっちが恥ずかしくなってくるほど。
ただ、通常の「友情」を越えた度合いの「好き」っていう感情が出過ぎているような気がして、
自分にはちょっと百合臭さを感じてしまったのも事実。。
まぁ百合臭に関しては、そんなに大した問題では無いんですが、
問題なのはダイビング部の先輩。
個人的にこういう日常系&癒し系の作品に、理不尽に暴力をふるうようなキャラは必要ないと思うんですよね。
観る者に癒やしを与えるのが目的なら、どうしてこういうキャラ設定をするのかが疑問。。
また、同様に光がうぴょうぴょ言い過ぎなのも気になります。
どうもギャグ要素を中途半端に挟みすぎてる感じがするんですよね。
☆作画☆
パッと観ですぐJ.C.STAFFと判る作画で、質的には特に言うこと無いんですけど、
自分が気になったのは、唐突に前触れ無く突っ込んでくるキャラのデフォ顔。
原作がそうなんでしょうけど、明らかに多用し過ぎに思うんですよね。
シリアスなのかギャグなのか...良い台詞の後に急にデフォ顔になってたりするのが気になるというか、
余韻を台無しにしてる感じがして。。まぁ観てるうちに慣れてはきますけど、
こういうのは面白い事を言った後にやるだけなら良いんですけどねぇ。
☆音楽☆
OP、ED共に曲、歌詞が作品の世界観にとても良くマッチしていて文句なし。
作中BGMは全編ゴンチチが担当されてて、眠気を誘うくらいの癒し系でしたね。