退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
感想めちゃくちゃ長いです
長文です。興味がある人以外は読まなくていいです。
良かったですよこの作品。漫画も実写も観てなかったです。絵が綺麗だなと思って観ました。
途中作画がおかしいときもありましたが十分干渉に耐えられるレベルです。
声優
良かったですよ。須和と奈穂と興津さん位しかわかんなかったけどそれぞれのキャラの顔、体格、性格に合った配役なんじゃないかと思います。花澤さんは良い声優さんになりましたね。翔の人はまだ若手なのかな?一番頼りなかったけど、逆にそれが翔の弱い部分を醸し出してるようでマッチしてました。
ストーリー
これはねえ、いろんな所で翔に対する批判と奈穂に対してのイライラ(嫉妬?)を感じている人がいるようですが、これも須和と言う優しくて明るくて大きな人間の、切ないストーリーが絡んだ結果なのかなと。ある意味作者さんの狙い通りの反響だったりするのかなと思います。
でもね、考えてみてください。唯一と言っていい身内である母親が自殺したんです。病気で精神不安定な母親の相手をするのはイライラすることだってあるでしょう。それでも母親の事は好きなんだと思いますよ。それを全て受け入れて、常に優しく対応できるほど16歳って大人じゃないでしょう。そんな時に最後自分が見せた反抗の後に自殺でもされたら苦しむよね。責任感じるよね。ましてやこの話はたった10ヶ月...そう考えると、簡単に立ち直れないし、罪悪感と後悔と悲しさで自殺を試みる気持ちも分からんではないですよ。上田先輩と付き合ったのも多分なにか気を紛らわしたいのと、自暴自棄になってたのを表現したかったんだと思いますよ。好きな人にフラれて寂しくて他の人と付き合うことってあったよね~。それに似てるのかなと。
皆といると楽しい。でも独りになると自分を責めてしまう。情緒不安定な翔が描かれていて自分としては共感が持てました。
ラストは感動って言うよりホッとしたって方が合ってます。これはラストに行き着くまでに色んな感動シーンがあったからかな。でもこれ以上お涙頂戴シーンを描こうとするってことは翔が死ぬ以外無理だろうなと。そうなるとこの作品のテーマとも言える友情や愛や青春、過ぎ去った後悔を取り戻す事が全て無かったことになってしまうと思うので自分としてはこの終わりかたで満足です♪
色々書きましたが自分としても意外なほどに評価の高い作品で、この夏一番好きなアニメでした。