シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不評のCG、意外と好きでした
中世ヨーロッパ風の世界が舞台。行く手に立ち塞がる敵や魔物を、巨大な剣でなぎ倒していく剣士・ガッツが主人公のダークファンタジー。
原作漫画も以前のアニメ化作品も、どちらも観ていないので、先入観や比較対象なしの「まっさら」の状態で視聴しました。
いちおう最後まで観終わったのですが、作品の全体像は正直よくわからなかったです。
画面の中で起きていることは別に難解というわけではなく、普通に理解できるのですが、その背景やストーリーの目的地といったものがよく見えてこないので、各回の話自体はそれなりに面白いのに、ちょっと冷めた目線で眺めていました。この物語はこれで完結ではなく、すでに2017年春から2期の放映が決まっているようで、それを観ればわかる部分があるのかもしれず、とりあえず続きを待ちたいと思います。
この作品の評判を見ると、いちばん話題にされていたのは作画のようで、CGがショボいと結構な不評のようでしたが、個人的には意外と好きでした。人物の絵柄や色使いがかなり平面的で、中途半端にリアルさがないので、キャラが不自然な動きをしてもあまり不気味という感じがせず、なんとなく人形劇を観ているような味があって、これはこれで良かったと思います。また、キャラなどの影の部分に斜線を描いているのは、昔の海外小説などにあるような銅版の挿絵なんかを連想して、これも嫌いじゃなかったです。
キャラで印象に残ったのは、ニーナという娼婦の少女。先輩のルカにとても世話になっていながら、かなり恩知らずな行動を取るのに、観ていて憎らしいというよりは憐れというか、愚かすぎて可哀想と感じてしまうようなキャラで、ちょっと応援したくなりました。
音楽は次回予告で流れる曲がとても印象的でした。
原作や前作との比較、あるいはCGのクオリティなどが理由であまり評価が高くないようですが、個人的にはそこそこ楽しめる作品でした。