「甘々と稲妻(TVアニメ動画)」

総合得点
78.0
感想・評価
928
棚に入れた
4619
ランキング
582
★★★★☆ 3.7 (928)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

料理のパワーを実感させてくれる物語…

この作品の原作は未読ですが、はやみんが出演するという事で視聴を決めた作品です。
その後ジャケット一杯に映っている満面の笑みがとても可愛らしい女の子を見て、視聴が楽しみになった作品でもありました。

この物語の主人公は、高校教師の犬塚 公平…彼には5歳になる幼稚園に通う一人娘のつむぎと一緒に暮らしています。つむぎの母親は半年前に病で亡くなっていたので、犬塚家は父と娘の二人暮らし…

幼稚園といったら一番かわいい盛り…きっと目に入れても痛くない程溺愛していたと思います。
でもその途中で強制退場させられる…残された方もこれからの事を考えると大変ですが、残れなかった方はどんなに辛いんだろう…と思います。
放棄した訳でもしたい訳でもなくて…これまで通りずっと一緒に居たいのに…
そんなささやかな幸せすら摘み取ろうとする病はどれだけ恨んでも全然足りない…きっとそんな存在だったと思います。

それでも一日毎に少しずつ削り取られていく命を実感しながらも、最愛の娘の前では気丈に明るく振舞っていたのでしょう…
こういうかけがえのない思いの上に犬塚親子が成り立っているんだ…と思うと、今を一生懸命生きる大切さを感じずにはいられません。

でも、それを一番肌身に感じているのは犬塚先生だと思います。
だからといって何でも直ぐにパパッと出来ちゃうほど家事は甘くはありません。
特に料理はこれまでの実践経験が無いと、紫色の毒々しい何かになってしまうかもしれない…

そんな時、お花見にきた犬塚親子は、公平が副担任を務める1年A組の生徒である飯田 小鳥が、お花見会場でお弁当を食べているところに出くわすんです。
彼女との出会いが、公平に料理をするきかっけとなり…物語が動いていきます。

この作品の見どころはある意味固定されています。
まず1つ目は、はやみん演じる小鳥ちゃんが本当に美味しそうにご飯を食べている姿です。
ニコニコしながら大きな口を開けて頬張る小鳥ちゃんは可愛い以外の何者でもありません。
本来、こっち側の可愛さ担当はつむぎちゃんなのですが、小鳥ちゃんスマイルも忘れてはいけない見どころだと思います。

次に2つ目は、美味しいモノを美味しいと言って食べるつむぎちゃんでしょう。
でもつむぎちゃんはこれだけじゃありません。
3人で食べる料理には魔法がかかっていて、これまでつむぎちゃんが固く閉ざしてきた扉を開けてしまう時があるんです。
5歳の女の子が開いてしまった扉に対してできる事…素直に向き合う事しかできないんです。
きっと一番傷付く方法かもしれません…だけどそれしか方法を知らないから…
私も何度つむぎちゃんと一緒に涙したことか…

そして3つ目は、小鳥ちゃんが3人での食事の時間をとても大切に思ってくれている事です。
学校の教師と幼稚園児…花の女子高生には無縁の存在であってもおかしくはありません。
それぞれ打ち込むモノだってあるだろうし…料理より遊んでいた方が楽しいと思える年頃でもあると思うんです。

自分が小鳥ちゃんの立場だったら…きっと同じ事はできないと思います。
だから、私は小鳥ちゃんを尊敬しています。
自分に出来ない事がちゃんと出来て、親をも含めた人の繋がりをとても大切にしていて…
心もお腹も満腹になる12話だったと思います。

オープニングテーマは、みみめめMIMIさんの「晴レ晴レファンファーレ」
エンディングテーマは、Brian the Sunさんの「Maybe」
個人的にはオープニングのアニメと曲がマッチしていて良かったと思います。

1クール12話の作品でしたが、終始心の温まる物語でした。
こういう温かい作品は1クールに1作は放送して貰いたいところです。
個人的には小鳥ちゃんがどの様に自分の気持ちに整理を付けるのかが気になるところですが…
ラストまで綺麗に纏まっていて、しっかり楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2016/09/24
閲覧 : 299
サンキュー:

33

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