Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
観た感じ
■情報{netabare}
原作:得能正太郎
監督:藤原佳幸
シリーズ構成:志茂文彦
キャラクターデザイン:菊池愛
制作:動画工房
話数:1クール全12話
OP:「SAKURAスキップ」
by fourfolium
ED:「Now Loading!!!!」
by fourfolium
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読
鑑賞:TV放送
概要:創作型ブラック系
設定:強い憧れを抱く少女は・・・
見所
1.この作品も放送前から「ぞい」で話題になっていて私もホイホイされた。
原作漫画は未読なのでどの程度の面白さなのかが気にはなっていた。
アニメ化するほどのポテンシャルが原作にはあるのか?
結局緩かったので最後まで流せたが、色々と違和感を感じる部分があったので、
視聴前から懐疑的に身構えていたのは正解だったと思う。
2.先ず放送中に囁かれていたEagleJumpという会社はブラック!?という点について。
確かに普通の会社では入社直ぐの新人に残業させることはない。
理由はその新人が残業したとしても会社としての生産性は0なので意味が無いから。
残業されるだけ赤ということになるのだが、社員に投資するという考え方もなくはない。
しかしやっぱり生産性の無い人間には残業を要求したりなどしない。
だからおかしいと言えばおかしいのだが、あの業界は大体あんなものだ。
資格の有無と仕事の出来不出来には関係は無く、必要なのは経験と気合だからだ。
それに今のターゲットはパワーが違うので、多少鈍臭い仕事でもスイスイ動いてくれる。
3.次はあのEagleJumpという組織の構成員についてだ。
女しか居ないのは流石にまともな会社ではないと言わざるを得ない。
女だけじゃ無理だとか女性蔑視的な主張をしたい訳ではなく、
単純に違和感が尋常ではないと言いたいのだ。
それに先日まで入学後直ぐにお姉さまと妹が出来る作品を観ていたせいで、
百合妄想の加速がブラックホールに引き込まれるかの如く止まらない。
仕事が出来そうで比較的まともそうなADですら実はガチだし。
仕事が出来そうなグラマーのうみこちゃん(阿波根)はノーマルっぽいが、
モデルガンを常時携帯していて躊躇無く人に向けて引き金引くし。
やはり売れ筋の自社開発製品を持っている会社は一味違うと言う事か。
4.また登場キャラで一番偉いと思われるキャラが会社に日々飼い猫を伴うという有様や、
自分のデスクに趣味のフィギュアを飾ったりする行為は、
古い社会通念上の社会人としては有り得ない、と言う事は忘れてはならない。
まあ最近は自分のデスクを嗜好品で飾る社会人も少なくは無いけれども。
5.オチにもってきたアレは多少気持ちがわからんでもない。
現在話題作が絶賛公開中の新海誠は以前、私の知るゲーム会社に居たそうだが、
もし私が木屋善夫や古代祐三と会えたなら主人公と同じ行動を取るだろう。
そしてそのくらいの思い入れがあるからこそ主人公は、酷い残業にも耐えられるのだろう。
6.主人公の作業について私には知識が無いので何一つ突っ込むことは出来ないが、
新人がモデリングソフトでチョイチョイとキャラを制作できるとは良い時代になったと思う。
しかしアナログなデザイン画をデジタルに熾す作業はやはり相変わらずのようだ。
私が多少なりとも知っているドットキャラの場合は{netabare}モーション班という部署はなく、
アナログデザインからモーションまでをデザイナが一人でやってた気がする{/netabare}。
7.内容に対して感じたのは、あの業界の風潮と同様に「まあ大体あんなもの」だ。
特別に面白いわけでも極端につまらないわけでもない、というのが正直なところだ。
なので特別気に入ったキャラも無かったが、もし採用するならという観点なら話は変わる。
やはりADのような気配りが出来る人材は欲しいが、彼女の趣味に応えることは無理だ。
そうなると最終的に即戦力になり得るうみこちゃん(阿波根)しか残らない、
と言うより前言撤回、うみこちゃん(阿波根)のことは多少気に入ったのだと思う。
■蛇足{netabare}
私もファルコムに入社して、
Y'sの続編を制作したかった。
{/netabare}