要 塞 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
後悔を原動力に切り開かれる新たな未来
タイトルとイントロダクションだけでも、
しんみりとした肌寒い作品の世界感を味わうことができる、
力のこもった作品でした。
作品世界全体から漂う、逃げ場のない不安感が、
視聴する筆者の心をザワザワと、かき乱しました。
舞台が寒冷地ということもあり、雪の描写が多く、
最初にも記した、しんみりとした雰囲気は、
そうしたリアルかつ幻想的な雪の演出が原因だと思います。
ストーリーに関しても、
精神描写を基調とした、繊細なシーンと、
スピード感溢れる、スリリングな展開が、
一話観るごとに、視聴者の、続きが見たいという欲求を、
これでもか、というくらいに、掻き立ててくれました。
ストーリー・作画・演出と、
どれをとっても隙のない重厚な物語をお望みの方は、
是非ともご視聴ください。
ミステリー好きの方にもお勧めかもしれません。
ちなみに筆者は、物語序盤辺りで大胆な推理の元、
犯人を特定することが・・・できませんでした。大外れでした。
なにはともあれ、最終盤まで目が離せない、文字通り、
「一話観たら止まらなくなる」作品です。
たまには重厚な作品に手を出そうとお考えの方、
二時間ドラマで犯人を言い当てるのが得意な方、
しんみりした気分になりたい方、
自分の意思に関係なく、日頃から良くリバイバルしてしまう方、
過去の自分の行いに対し、強い後悔をお持ちの方、
そういった方々に、この作品をお勧めします。