ダレイオス さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
映像的な面白さがあるのは良かった。
まず見て思うことは背景の作画が独特かな
かなりきつめの色合いが出ていて鮮やかに見えますね。
よく見ると背景の塗りが単純なんだけど
きつめの色合いで作画の独特感が出ていて世界観は独自性があって良かったです。
女子高校生の奈々が主人公で周りがイケメンばかりの男子だけど
露骨に女の子を持ち上げるタイプのアニメではなくて
意外に関係は普通で自然で健康的ですね。
奈々も男子を見る目線は普通に人として信頼出来る人と
異性を意識していないので爽やかさはいいかな
男子同士の関係性はホモぽかったり
男子キャラを中心にしてストーリーが進んだりしてたかな
これを見て喜ぶ人がいるんだろう的な
要素でもあり結構特定な人向けな感じがありますね。
ただし、ホモぽい所は露骨ではなくて、何となく
それぽいだけなので、ここも爽やかで仲がいい感じは出ていたと思います。
露骨ではなくてさりげなさは良かった。
男女の関係も男同士の関係も関係性は露骨ではなく自然なので見やすい。
あと寒いギャグかなストーリーとストーリーの間に寒いギャグが入ることが多く
笑いをとりにきている感じですね。
個人的には笑えたけど、もの凄く笑えるものではなくて
微妙な感じのギャグが笑える気がします。
やっていることは高校生が6人が1つのチームで走力を競うもので
途中でアスレチックな障害物をくぐり抜けるのがポイントの架空の競技ですね。
6人の中で支持する人が1人がいて走るのが5人となっていて
支持する人が主人公の奈々で残りの5人が男子と
陰ながら男子を支える主人公の女の子をやりたいのかな?のルールですね。
まあ支持役の奈々はたいしたことはしていないのだけど
状況を視聴者に伝える解説役にもなっていたし
地味ながら仲間を信頼している感じも良かったです。
競技前の雰囲気はエンターテイナー性に溢れていて
異様な盛り上がりの雰囲気はいいね。
見てるだけで楽しくなる独自性は良い。
純粋にレースシーンが面白いかになると普通に走るだけの競技だと不確定要素が
少なかったり単調なレースになるのだけどアスレチックな障害物を入れている
おかげでレース展開自体は障害物をくぐり抜ける面白さはあったし
映像的にもオサレな感じで疾走する姿もカッコ良さが出ていて
障害物をくぐり抜ける姿も軽快なので映像的な面白さはあったと思います。
ノリノリで流れる劇中曲もレースを盛り上げてたかな
ただし、戦略とかの要素はあんまり感じられなかったし
リレー時に起こるアクシデントもこのアニメならではの要素だとは
思うのだけどリレー時が危険というのがアホらしい要素なので
面白いよりも馬鹿らしさを感じました。
まあリレーが難しいのは実際の陸上競技でも失敗が多いことを考えれば納得は出来ますが・・・
さらにコースをショートカットしていいのでそのせいで
明らかにどこ走ってるんだよ的なシーンがあったりで基本的に荒唐無稽なレース展開だったかな
まじめなレースものとはチョット違いましたね。
レースものの醍醐味は抜きつ抜かれつだとは思うのだけど
このアニメも抜きつ抜かれつがあり
コースブロックもルール上OKみたいだけど
それをストーリー上で面白い展開になるようにいかされているわけでもないので
駆け引き自体とかを感じさせられず抜いた時の説得力はあんまりなったかな
うーん、この競技は障害物をくぐり抜ける面白さ以上のものはなかった気がします。
キャラは多いかな僅かな話数しか進んでないのに
序盤から大量にキャラが増えるしキャラがどういう奴かの掘り下げが
甘い中進むので、どうも序盤は
どういう奴なのかを把握しきれないままストーリーを進められても
何か急ぎすぎているアニメかなと思いますね。
仲間集めも1話であっさり終わるのでストーリーの展開は早いな
ただし、中盤になるとキャラを掘り下げながら
何故部員が少なくなったのかのエピソードをやったりで
ストーリーもしっかりしてくるので
メンバー同士の友情だったりを感じとることが出来るので
学園ものとして段々面白くなっていったかな
なので中盤以降の人間関係の友情は良かったと思う。
さらにそれがリレーのタイミングに影響しタイムが早くなるのであれば
テーマとタイムが早くなるが合致するので
やっていることは悪くはないです。
あとストーリーが進んでも
競技そのものはどうも深みがあんまりないなあ
練習シーンがそれをやればタイムが早くなるとは思えなかったし
競技自体も勝ち負けを決める要素は
リレーのタイミングが重要以外はよくわからないので
もう少し競技そのものに説得力が欲しかったかな
団結力や友情が大事なのはわかるのですが
それだけでも勝てないのがスポーツなわけで・・・
対戦相手に関しては魅力的な相手とそうでない相手は差が激しかったかな
汚れ役の悪役としてもどうも魅力的には思えない対戦相手はいましたね。
支持役の人が「勝てば俺のおかげ負けたら選手のせい」みたいな
考えの人がいたけど、もうチョット対戦相手としての魅力が欲しかったかな
そういう性格になった理由があるわではないので単なる汚れ役なので・・・
気になる所はリレー成功率3人が85%、1人が65%、1人が80%なら
全員が成功する確率は30%ぐらいで低すぎる気がしました。
これで勝負になるのかな?とは思いました。
作画については上で書きましたが独特の世界観を演出している映像は良かったです。
レースシーンは映像的な面白さがあり良かった。
キャラデザインも女性向けな感じで地味な感じが良かったです。
自分は女性向けの女主人公の容姿は好みだったりするのですが
本作も好みだったかな地味な可愛さは良かった。
キャラの作画はたまに乱れる時がある以外は良かったです。
声優さんについては友情シーンの演技力は中々だったと思います。
普通に喋っている時でも男性キャラは魅力的に
聞こえるケースは多かったです。
奈々役の花澤さんは普通に喋っているだけなのに
可愛く聞こえる感じが良かったな
狙ってなくて可愛く聞こえるのは中々だと思います。
キャラの関係性が良かったり
レースシーンの映像的な面白さがあったのは良かったですが
競技そのものに深みがないのは気になったかな
そのせいで競技自体のドラマ性は薄いな
序盤は展開を急ぎすぎていたストーリーだけど
中盤以降の人間関係の友情は良かったし
テーマとタイムが早くなるが合致するのは良かったと思う。
友情とエンターテイナー性は頑張っていたので
その点は評価出来るのではないかと思います。