HG anime さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
・・・スバルきゅん、ちょっとおいで (⌒-⌒#)
春アニメはカバネリが期待外れだったので、9話時点ですごく評価が高かったこの作品を観ることにして11話あたりで追いついてそこから毎週追って視聴していた。作画みてる限りではなるほど春アニメの顔みたいな作品だな、と思った。
主人公スバルという戦犯。私はスバルがどうしても好きになれなかった。12話でも苦笑いするほど痛かったけど、18話もまぁひどい。
スバル「もう限界。俺と共に他国へ亡命してくれんかレム。俺を選んでくれ!俺のすべてを捧げるから。」
レム「きっと幸せでしょうね。働いて家を買って子供も作って老いていって。でも私はそんなスバル君じゃなくていつものかっこいいスバル君が好き。逃げないで。」
スバル「いやもう俺アカンわ限界ですわ」
レム「何があってもあなたを信じて支えます。レムはスバル君を・・・愛しています!」
スバル「レム・・・俺はエミリアが好きなんですわ。よっしゃ、エミリアのためにまた頑張るで。」
レム「」
ごめんねマジで言うけどアニメ観てて素で舌打ちしたの初めてでしたわ。どういうことだってばよこれ。言ってみればスバルは、精神的に追い詰められているときにレムに求婚まがいなことをして、レムに諭されて元気づけられて元気がでて、レムに逆に告白されて、それを振ってレミリア一途()に戻った、ってことだもんね。別にレムが特別好きなわけじゃないけど、レムさすがにこれはかわいそう。スバルの恋愛観おかC。しかもレムは働き者のいい子なので、スバルの身の程わきまえてなさ加減がよけい癪に障るw なんか感動的なシーンだぞみたいな雰囲気だけど、個人的には嫌いなシーン。白鯨討伐戦のときとか村を救うときとかスバルがかっこいいと思うシーンもちらほらあったけど、基本的にうすら寒い主人公だった。スバル(ひいては作者)は作中でも自分で言っているようにこのウザさも売りだというスタンスでいるが、ウザさが魅力になってない。今までに観たアニメのキャラの中でもワースト3に入るくらい嫌い。個人的には絶対に友達にしたくない類。
散々言ったけど、スバル以外の登場人物はよくできてる。フェリスめちゃかわいい!たまらんぞなもし!(だが男だ? あ、それ朗報です┌(┌^o^)┐)
物語は、王選という題材は面白いと思う。白鯨との戦闘も面白い。でも魔女や死に戻りといった、作品の根幹をなす設定など諸々について微塵も謎が明らかにされないから観ていてすごく設定的に不安定な気がする。視聴者置いてけぼりすぎる。25話もあったんだからもうちょっと掘り下げてほしかった。王選を巡る知略とかは面白いが王選自体は全然進んでないのもマイナス。全体としては悪くないが良くもない凡庸な出来。
作画はかなりいい。かなりゴアなシーンもあるが、そういう描写は別に嫌いじゃない。レムがロマネコンティにやられてズタボロになりながらスバルを助けるシーンとかいいね。このゴアシーンを通す放送倫理委員会は職権乱用してなくて好感。レムの献身性や愛は観てて萌えるし綺麗な作画が引き立ててる。風景とかも綺麗ですね~。
音楽は個人的にはこれといった曲がなかったが、客観的にみてBGMも歌もクオリティが高いと思う。アニメを十分引き立てている。レムの歌とかかわいいね。
主人公スバルの声優さんはアルスラーン戦記の主人公アルスラーン役もやってらっしゃるようでそのギャップに心底驚いた。
万人受けする作品ではないと思うけど多くの人が観ている作品だと思うのでこの作品が好きな人も大勢いるだろうから恐縮だが、個人的には駄作一歩手前の凡作だと思った。作画やスバル以外のキャラのクオリティがなかったら駄作だと評していたと思う。スバルをわりきってみれないとキツイ。比較的金がかかっているほうのアニメ化だと思うので原作は面白いのかもしれないが、今後アニメで続編が出てもおそらく観ない。
酷評の長文すみません。本来アニメは楽しんでなんぼですし、にわかの戯言だと思って流してください。