シャンゼリゼN゜5 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
カラダはリセット。ココロは呪縛。
局面局面を楽しむ感じの作品。
作品の一部分をパッチワークして、様々な局面をはりつけたお話という印象でした。
なので、何かと粗い部分が目立ちましたし、置き去り感いっぱいのキャラや展開も。
でも、これは{netabare}死に戻りの話という時点で、基本はリセットなり一新されているからこそ、といえばそうなのだけど。。{/netabare}
欲を言えば、主人公だけに積み重なっていく時の活かし方や見せ方に、もう一押し欲しかったかも。ヒロインの心の更新模様に関しても同様で、時系列を活用して、もっとその描写を見たかったです。
{netabare}主人公の絶望に立ち向かったハートが成就したのはよかったのだけど、ヒロインがそう思う動機がやや希薄だったので、一方的な片思いがただ成就しただけって感じで、いまいち感動には至らなくて。
着地点が2人の絆や理解、色恋だっただけに、ちょっとわき道に逸れすぎていたというか、展開が間接的すぎたとでもいうのかな。{/netabare}
キャラは、特に女性(風)キャラの魅力が抜群。かわいいです。
でも、場面や舞台が様変わるだけにしょうがないのだけれど、キャラが過程となってしまうのが、ちょっともったいない。
主人公は、不器用ながらも、屈せず折れずに信念を貫きとおし、たくましくなっていくハートは熱いものがありました。過去の呪縛に囚われながらも、もがきあがく様は見所のひとつだと思います。
なかなか魅力あるキャラ、、、いえ、ごめんなさい。ちょっといい所あるかもなんて思いかけたこともあったけど、総合的にやっぱり無理です。みたいな。
どうも、根底にある厚顔無恥なところが生理的に嫌悪感を抱いてしまって。魅力溢れた周囲のキャラのに救われていたかも。
(登場人物の多いタイムリープならではのデメリットなのかも??ですが)全体的にキャラも話も過程となりがちなところがあり、継続性ある魅力に乏しくなってしまう側面があったので、私にとっては、好きな作品にはなり得るけど、愛すべき作品にはならないかな。
否定的なことを多く書いてしまいましたが、決してつまらないことはなく、むしろ娯楽としては、クオリティの高い作品です。
タイムリープを活かして局面で描かれた話の内容は、衝撃的かつ劇的で充実していたものだから、とっても楽しめました。
中々楽しかっただけに、無意識に欲してすぎてしまっていたところがあったかもしれないですね。
タイムリープものへの世間の目は、厳しいのです(笑)