ゆっぴー さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
本当の絶望に抗うストーリー。観るなら気合必須!ストーリー構成は作者自身で完成度はとても高い作品です。
原作 ライトノベル(MF文庫J)8巻刊行 その他外伝2巻短編2巻
原作者 長月達平
制作 ホワイトフォックス
監督 渡邉政治
ストーリー構成 長月達平
2クール全25話
原作未読
MF文庫J原作作品ではダントツの名作です。
もともと小説家になろうで執筆されていた本作をMF文庫Jにて加筆、再構成され刊行された作品のアニメ化です。
なろうでも評価が高い本作品を、さらに濃密になったストーリーでのアニメ化は相当な技量を要する制作を感じさせますが、ホワイトフォックスはちゃんと質の高い作品として仕上げてしまいました。
すごいの一言です!
紹介すると長くなるので、なるべく手短にします。
ストーリー
平凡な高校生が突然異世界へ召喚→理由も異能もなく、一人のハーフエルフに
助けられる→共に死ぬ→最初に戻る(やり直し)→何度もループしながら助けてくれたハーフエルフを助ける為に奔走する
よくある異世界召喚もののテンプレですが・・・以下良い点
・あっけなく死ぬんですが、その都度、死に対して重くなります。自分が死ねば助けられると思いきや、死にたくないと思う主人公の行動に死を簡単に扱ってないし、リアル感を感じる。
・各キャラクターの背景を大切に扱い、キャラの死に感情移入できる。→結果、泣きました(T_T)
・死に戻りしても、打開できない現実。抗っても抗っても絶望の絶望。→観ていて胃が痛い。耐性ないと視聴やめるレベルかも・・・
・ストーリー構成が上手い。作者自ら構成担当しているとのことで、一話一話が濃密
→オープニング、エンディングもストーリーに充てていること多数。
→エンディング演出が多彩。泣かせます。
・戦略的要素や謎解き要素もあって、続きを観たくなる。
・主人公CV小林さんの熱演
→カッコ悪い主人公、かっこよい主人公どちらも小林さんの演技で光ってました!
・楽曲がいい。涙腺を崩壊させます。
・キャラデザがかわいい
・背景、美術、演出とてもいいです。空の色、雲の色等・・・
・サブヒロインのレムの存在
→結果、レム信者増殖!www
悪い点
・鬱展開がこれでもかとやってくる。
→その後の展開もあるので、これはこれで良い点になる人もいると思います。
・主人公のヘタレぶりに怒りを覚えることも・・・
・後半レムがでて来ない涙
→個人的感想です笑
鬱展開にはほんとにやられまくりでした。こんなに必要なのかと思いましたが・・・・・・・必要でした。
あと、この作品でサブヒロインの概念も覆されました笑
だって、作品登場時にはまさかこんなにも感情あふれるサブヒロインに成長するとは思いもよらず、とどめの18話「ゼロ」では、もう自分の中では絶対的ヒロインに昇格してましたwww
ほんとに、よくあるモブキャラだと思ってましたから(サブヒロインにもみえなかった)、当初からのギャップも相まって、めでたく信者ですwww
ひとえに、作者の各キャラへの思い入れあってこそだと思います。
ほんとにラノベ作品では完成度が高く、このあとの続きをぜひ読みたいと思います。
でも続きは、まだ刊行されてない・・・涙涙涙
異世界、魔法、最弱主人公、ストーリー構成、涙腺崩壊、鬱展開、
戦略、謎解き、タイムループ等、ご興味ある方におすすめします。