北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
スポーツを恋愛的に捉えた異色のスポーツもの
原作未読
最後まで観て
ラストシーンのショルダー・スルー感…
結局、成長物語でもなかった。
主人公は、成長=社会化=去勢という文脈を拒否しきったわけだから。
逆に、周りの人間がその頑なさ(強迫観念とさえ言える)を受け入れた感さえある。
強いて総括すれば、少年同士の絆(友情以上の感情?を含む)の物語。
でも、率直に言えば、物語としての連続性や合理性に比重を置くより、
その絆のスナップショットのアルバムを意識した作りに思った。
その行間を読めと言われても、キャラがナイーブ過ぎて解釈しきれないんだけどね。
10話まで観て
スポーツ=アクションというより会話劇。
快楽原則にストレートな作劇ではないのであまり支持されないと思う。
個人的には嫌いじゃない。
根拠の無い独善的な思い込みの激しさと
理屈の無い既存の社会秩序がぶつかり合って生まれる
すれ違いの会話が延々と続く展開は、好きと言える。
ただし、スポーツにおけるライバル関係やチームメイトとの関係を
恋愛的に捉えることの違和感は拭い切れない。
まるで嫉妬心(才能へのじゃなく恋愛的なそれ)丸出しで「姫さん」を連呼するあたりとか、
気色悪くて見るの止めようかと思ったほどだ。
でも、そういうドロッとした感情や
モヤっと絡みつくような緊密なゆえに閉塞的な空気感を描いていると思うので、
批判するのも的外れに思う。
ただの好みの問題だから。