ポロム さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
前前前世から観たかった 出逢いたかった作品 溢れる音楽と緻密な美しい作画、物語に心揺さぶられた本作
{netabare}朝、目が覚めると、何故か泣いている。
そういうことが、時々ある。
見ていたはずの夢はいつも思い出せない。
ただ・・ただ、何かが消えてしまったという感覚だけが、
目覚めてからも、長く残る。
このプロローグから、心は大きく惹きつけられた。{/netabare}
平日でもほぼ満席の映画館
席に座り見渡せば、老若男女の様々な年齢層の人々
著名人の絶賛コメントが載った劇場のPOP
あにこれに溢れる”君の名は。”のレビューの数々
・・観る前から既に期待値は高かった
ネタバレを極力控え、あらすじさえ見ないようにしても気になってしまう本作。
入れ替わり物ってありふれた陳腐な題材がファンタジックで感情豊かなリアリティのある作品になるなんて、と、ただ感嘆の声をあげてしまう。
音楽が思わせぶりに物語を語り、緻密な美しい作画が言葉少なげに、感情に心に訴えかけて来た。
シリアスで重くなりそうなシーンでさえ、時折コミカルに魅せてくれます。
新海誠監督の”言の葉の庭”や秒速5センチメートル”や、今までの作品を思わせてくれるようなシーンがあり、観ていてより鮮明に、少しずつ思い出させてくれる。
前前前世からこういうを探していたのかもしれない。
中盤からボロ泣きで涙がとめどなく溢れた
観終わって、あのOPと伏線のところを見返したい。
もう一度泣きたい。あのシーンをもう一度見たくなる。
思わず、買わないはずだったパンフレットを購入してしまった。
帰り道に我慢できずパンフレットを開いた私は、相当この映画にハマったのかもしれない。
PG12指定ですが、アニメ好きの方も、アニメをあまり知らない方も見やすいと感じました。
一緒に観たかったあの人を誘う口実や、カップルやお友達同士で観に行くのも良いし、一人で周りを気にせず号泣して観るのも良いと思います。
{netabare} (え、私?私は・・もちろん後者です(笑)){/netabare}
声優として俳優や女優を起用していますが、違和感無く素敵でした。
2時間程にここまで詰め込んでいるので、一部小説を見ないとわからないようなシーンや、設定の数々等ありますが、是非ネタバレ無しで、
”考えるな 感じろ”精神で愉しんで頂きたいです。
{netabare}
瀧くんが飛騨に行く辺りから涙が出ました。
口噛み酒を口にした後の目まぐるしい展開 あぁ、本当に心に響きました。
名前を忘れないようにと手にマジックで書くシーン
”三葉の手に書かれた言葉”に、涙がもう止まりません。
三葉が授業受けているシーンで登場する女性教師が、ショートボブの髪に科目が古典、その囁くような声に気づいた方も居るかもしれませんが、
エンドロールで流れる名前が”ユキちゃん先生”
言の葉の庭のヒロインの雪乃先生そのものなのか、だとしたら何の縁で糸守に居るのか気になるところ。
最後、今回の二人の出会いは秒速5センチメートルのようにならず、
どうか二人が出逢えますようにと真剣に祈るように観てしまった。
住む場所も違い、普通に暮らしてたら出会えないような人に出逢い
惹かれていく過程に、人との縁とは本当に不思議だと思った。
{/netabare}