うぃず さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
経済・文化・人権・ファンタジー・おっぱい
中世ヨーロッパという時代背景に主人公とヒロインのCVを見たら....
「狼と香辛料」の2人じゃないですか。(製作スタッフも被ってますね。)
「勇者」は童貞且つ奥手だけれどムチャクチャ強い。
「魔王」は巨乳。
この紹介どうかしら...。笑
で、気付かれたかと思いますが、ユニークなのは1人も登場人物に名前がついてないんですよ。「勇者」の名は「勇者」のまま、「魔王」の名は「魔王」のまま。不思議と違和感は感じませんでした。
「勇者!」「魔王!」と呼び合いながら会話したり甘えたり。笑
経済と為替にファンタジーを上手く交えた「狼と香辛料」に対して、
必要な物を得るには戦争を介して手に入れる、それが常であった時代に「経済・文化・人権」を軸にした近代的「国家戦略」を織り交ぜたファンタジーがこの「まおゆう」です......規模が壮大過ぎじゃないかしら?
各々のキャラクターにもそれぞれ設定がありとても魅力的。
メイド姉(CV:戸松遥さん)の最初は無気力で常に何かに怯える様な仕草もストーリーが進んでいくに連れて著しい成長を見せます。特に9話に於ける演説シーンは鬼気迫るものがあります。ベクトルは全く違いますが「異能バトルは日常系の中で」に於ける、鳩子の罵倒シーンを思い出したり。
「全然違うだろっ!」なんて怒らないでね。笑
他にもメイド長(CV:斉藤千和さん)女騎士(CV:沢城みゆきさん)や青年商人(CV:神谷浩史さん)王弟元帥(CV:櫻井孝宏さん)etc....と、さほど目立たないキャラでさえもグッと引き立つ声優さんが脇を固めています。
「旅が始まるぞー」なんて高揚感溢れるOP、
新居昭乃さんの歌うおとぎ話の世界にいる様な幻惑感漂うED、
共に素敵なのです。