はるしおん☆ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
号泣に次ぐ号泣
「今…言葉は蛇足だ。想いは全部、ピアノに込めたんだから」
ピアニストではなく
表現家でもない僕はそんな蛇足をつらつらと書き連ねる。
余りにあっけらかんとした中学生の1年間という切り取られたヒトコマを舞台に物語は進んでいく。
誰しも、一歩を踏み出すというのは本当に怖いことで
その一歩を自力で踏み出せる人間というのはとても稀有なのだと思う。
登場人物の誰もがその一歩を踏み出すことに戸惑っていて
葛藤を超えて歩むその様を音楽と言葉とで表現した非常に色彩豊かな「カラフル」な作品。
実写映画化されるということで気になって漫画を手に取った。
1冊目を読んで続きが気になるがNetflixでアニメがあったなと
原作は1冊目しか読まずにアニメを観ることにした。
明日も仕事だというのに気付けば午前4時ごろまでアニメに没頭。
涙、涙で鼻をすする音が耳障り(笑)
ネタバレ無しにしてあるので内容に言及はしないけれど
新海監督作品が好きな僕としてはポエム部分は刺さりこそすれマイナスにはならなかった。
唐突だな……と思うこともなかった訳ではないが
詩的なこのアニメにはとても良くあっていて
音楽と言葉と映像のどれもがその波長を合わせて高波となって心に押し寄せてくる。
ただの音楽アニメ、青春アニメと切り捨てるなかれ。
必見に値するアニメ。