jujube さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
人間性皆無。ご都合主義な舞台装置を積み上げた感じ
まず主人公女子のオヤがガチクズ、特に父親。不倫しといて主人公(当時小学生?)にお前が目撃ドキュンしたのをペラペラ喋ったから離婚したのはお前のせいだはないでしょー、恥を知れ。
玉子?夢?妄想?
主人公は厨二か、痛々しいな。
それで喋れなくなった主人公は、根暗なぼっちになりましたって?
場面は高校生へ転換、クラスじゃぼっちだけどイジメとかは無いみたいね。
あれれ?ぼっちで喋れない主人公女子が躊躇なく1人の男子生徒に向かってって、無理矢理LINE交換できちゃうとか根暗設定どこいった?
実は根は明るいんですって?だったら喋れなくても今まで筆談で話せる友達の1人や2人居たはずだよね?クラスでぼっちまでいかないよね?
予定調和な王子様のご登場ありがとうございます。
そのヒーロー男子も、突然のLINEでの主人公の妄想話に良く付き合えるな。
いきなり私は玉子に呪いかけられたので喋れませんとか言われたら、こいつ大丈夫かよって受け入れずに適当に対応するわ。
更にはめちゃくちゃ長いLINE送られて自分語りの捌け口にされて。
当初はそんな親しい仲じゃ無いってヒーロー君も言ってたのに、いつの間にやら、そんなんされても主人公のことは何でも受け入れちゃう!
なんてヒロイン=主人公に優しい世界なんだ!
そんな仲に進展する描写あったっけ?
あとラブホ連呼でこすっからい作風なら、こういう大人向けか、だったら青春の泥々しさが期待できるかも。。。
→大してそんなこと無い!
言いたいことも言えないなんて、とか言いながら自分は想いを伝えられないチアリーダー、矛盾しすぎ。都合良く主人公の恋を応援する舞台装置に。まあラストは痛快だったけど。
クラスの行事では、メイン4人以外のモブの扱いが…口では面倒くさいなんていいながらも、一瞬でクラスメイトが一丸になれるなんて、なんて素直な良い子達なんでしょう!
突っ張ってた怪我のスポーツマンも、主人公の歌声一発でコロっと懐柔!
ちなみにスポーツマン達の部活でのいざこざは過去描写無しで語りだけで因果関係分からず、薄っぺらい改心と謝罪と和解ってなんでやねん、全然共感できへんわ。
クラスじゃホームルームで喋れない奴がいきなり歌い出して、それをキモっとか馬鹿にするモブもいないとか、なんて優しい世界!
イベント本番で劇主役の主人公が痴情の縺れでバックれ!クラス大顰蹙‼︎かと思ったら、一瞬で前向きに皆で主人公のフォロー!なんて主人公に優しい世界‼︎
普通なら、怒号の嵐でメインもモブもぶつかり合いながら、でも誰かが代わりになるしかないでしょ!って泥臭くなるシーンなんだけどな。
さすがメイン4人とその他モブすぎてな。
チアリーダーも私のせい?って責任感じてるけど、おかしいでしょ。気持ち伝えるのに何が悪いもんか。それでやっと主人公と対等になったくらいなのに。引く必要全然無し。
劇バックれた主人公まじ責任感なさすぎ、殴りたい。あんな流れにならんよな、普通。
許せて更にフォローまでしてくれるクラスメイト達聖人か。
そうじゃなくて、主人公はそこで顔で笑って心で泣きながら劇本番に参加して、劇途中で心が悲鳴をあげて事件勃発からのヒーロー君の王子様的フォローだったら良展開だったのに。そういう主人公ならこちらも主人公を応援する気になれたものを。
そして主人公の本音クソすぎ。
自分は他人をボロクソに言うくせに、主人公は誰からも責められない、なんて優しい世界!
(実際父親以外は。これが血筋か。)
唯一の救いは王子様が主人公を選ばなかったことか。
あれで選んでたらもう採点は氷点下突き抜けてたし。
できれば最後の伏兵もご都合おかわり!って感じでいらんかった。あんまり恋に落ちる描写も薄過ぎてな。
そもそも出し物ミュージカルにしたいって発案が教師とか、青春ものにあるまじき設定だよね。どうして高校生同士でテーマを見つけ出すとこから描けないのか。そこってストーリー根幹になり得るほどデカくなり得るのに。
それに発案にもなんとなく〜で根拠はなく、教師も設定として活きて無い舞台装置。
アニメ制作側の最初からミュージカルやりたいありきで話作りました的なの感じちゃったよ。
時期的にラブライブ流行ってたから、ミュージカルが受けるんじゃね?って思っちゃったの?
普通はテーマ探しのとこが1番描きたいはずなんだけどなぁ。
総括すると、全体的に展開が雑なんだよ。
それぞれ散りばめたトピックは良かったのかもしれない。
だけどそれが相互に連携して相乗効果を発揮せずに、それぞれ焼け石に水状態ですぐ蒸発しちゃうから、なんも余韻残らんよね。
良かった人は良かったで良いんじゃないかな。来年まで覚えてる作品かは知らんけど。