あすは さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
派手なところはないのだけれども、とても愛すべき名品となってると思います。あんまり人気ないのが、くやしい。
葉賀ユイのかわいい絵柄がほぼそのまま動いてます。葉賀ユイさんは、絵もすてきですが、話のつくりもとてもうまいと思います。
一見、朝や夕方の子ども向けファンタジーだけれど、設定・人間関係はなかなかえぐい(^^;
でも、そのえぐさをあまり感じないのは、やっぱりファンタジーという形式の力なんだと思います。リアルなお話しでこの設定だと、見る人を思いっきり選んでしまうけど、ファンタジーなら理性の抵抗は少ない。ファンタジーという形式は、現実から遠いようで実は、表現の幅を広げてくれ、ものごとの本質により近づける助けになってくれます。
ところで、子ども向けだとえっちダメと思われているけれど、これは正反対ではないかと思います。子どもほど、きちんとえっちについて教えてあげないといけないんじゃないかな(ちょっと話は違うけど、乳首規制とか、実に愚かな行為だと思います。隠さなくちゃいけないようなダメなものなの? 誰もが持っている自分たちの体なのに、何でそんなに、まるで臭いものにフタをするようなことするの? 性的な行為は人間にとってもっとも大事なもののひとつで、だからこそ魅力的なことで、なかったら、人類あっという間に滅亡だよ?(^^;)
声優はみんなすばらしい仕事をしています。釘宮さんのロッテは、数多い有名くぎゅうキャラの中でも、一番のキャラのひとりじゃないでしょうか。メルチェリーダ女王役の皆口さん、なかなか母親になりきれない大人の女性を、なんとも艶っぽく演じていて、とても魅力的です。
物語の〆は、マンガとは別のお話しになっているけれど、うまくまとめてると思います。
でもほんとは、2期やって、エリカ(一番のお気に入りキャラ)の初めての体験と、ロッテやアスハやイニたちが一時的に大人になる回を見たいなあ。
音楽もすばらしいです。特にEDの「真夏のフォトグラフ」で癒されすぎて、あやうく存在が消えかかった人も多いんじゃないでしょうか(^^;
製作者側の愛も感じられる、すばらしいアニメです。