明日は明日の風 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この映画を見終わった後の「終わっちゃった…」感がすごいです
ますはこの作品、本編を見ていないと理解が難しい作品です。本編を見て、出てくる人物たちを知って、初めて面白さを実感します。なのでハードル高そうなのですが、そこは割り切って本編を見てからこの作品を見てほしいです。ハルヒという作品、この映画を見終えて本当に面白いと実感できます。
ごく簡単に言えば、{netabare} 最初はテレビアニメのようにSOS団の日常で始まります。そこからきょんだけが非日常の世界へ入り、日常を取り戻すために行動していくという展開です。{/netabare}
この簡単な内容に詰められたストーリー展開の絶妙さ、推理小説を解いていくかのような感覚、登場人物の動きと心情の変化など、どんどんはまっていきます。気づいたら160分過ぎていたという感じで、見終わった後、もう終わりか…となってしまいます。
この映画は長門有希の物語だという人も多いのですが、ここはこの作品の巧妙な罠のような気がしてなりません。長門の心情って、10人いたら10人とも違う感想を持てるように作っているのではないかと思えます。
それとハルヒがきょんにどんな感情を持っているのかという示唆できるところもみんな違う感想が出てくるようになっていた気がします。だいたい、ハルヒときょんの距離感や互いの感情って、作品通して分かりにくくしているんですよね。これはみくる、小泉ときょんのかかわりもまったく同じです。こういったところも上手くできてると思いますし、面白くさせている要因ではないかと思います。
いろんな見方ができるこの作品(テレビシリーズ含め)、時代が変わっても傑作であることには変わりありませんので、気になった方はぜひ見てほしいと思います。