明日は明日の風 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
それでも作品は素晴らしい
まずはヒロインが素晴らしい。ニケは理想的なヒロイン。可愛いのはもちろんのこと、ツンデレで、一途で、前向きで、負けない性格。このヒロインに対して、あまりにもリビがガキ過ぎて…と初めのうちはそう見てました。実は魔法でもかけられてコナン状態なのかと思っていたら、本当にただのガキなのには戸惑いもしましたが…。
が、この少年、回を重ねるごとにカッコよく思えてきます。最後の3話くらいはニケが惚れても仕方がないと思えるようにさえなっているほどカッコいいです。
物語は単純といえば単純です。{netabare}巨大な国である「晴れの大国」に、ちいさな国「雨の公国」から政略結婚として公国の4女、ニケが選ばれます(というよりじゃんけんで負けただけ)。
ニケは婚約者となるべく大国に向かいますが、待っていたのは年端も行かない国王。しかし、その国王がまた天才で、次々と他国を攻略し、一大王国を築いた人物。でも性格はひねくれもので、やきもち妬きで、母親の死を引きずっていてと、まぁ本当にガキ。ところが、所々見せる王としての資質と男気にニケはだんだん惚れていきます。リビもまた、なんだかんだといいながらニケの持っているやさしさと懐の大きさ、美しさに惚れていきます。
途中、二人をを邪魔するような人物や問題も発生しますが、そのたびに二人の距離が縮まっていくという物語です。{/netabare}
ニケとリビに絡む人物達も曲者ぞろい。とはいってもここは少女マンガの世界ですから、欝に蹴落とすような人物はいません。最後は結局、二人を認めてしまうところが自分は良いと感じました。
このアニメについてはニケというヒロインを中心に見ていくのがベストかと思います。この子がどうしてリビに惚れたのか、この子がなぜ前向きなのか、このあたりを探っていくと面白く見ることができると思います。
それと、何気にシャアとララァが揃っていたのはクスッとしました。絡みませんでしたけどね。池田さんで遊ぶのはやめてほしかったですが…「坊やだからさ」「認めたくないものだな…」笑わせてもらいました。
狼と香辛料や赤髪の白雪姫が好きな人にお勧めできると思います。世界観は全然違いますが、二人の心の動きとか、ヒロインの持っている人をひきつける様とか、この2作品に負けないと思います。気になった方はぜひ。