シャンゼリゼN゜5 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ペールトーンLOVE
種族的に、そして時間的にも制限や壁ある2人のラブファンタジー。
緑多き自然の中、静かで落ち着いた雰囲気は、作風にマッチングしている素敵な臨場感。
そして隠された表情、控えめに抑えた感情表現といった、多くを語ることのないキャラの佇まいと描写は、その心や想いを推し量るように効果的に働き、この作品の魅力となっていたように感じます。
そんな魅力を放つ、 {netabare}魅かれ合ってしまった少女と妖怪に育てられた元人間の少年(青年??)。{/netabare}
恋愛において、制限や壁があるからこそ生まれる感情って少なからずあると思います。
それがプラスにはたらくか、マイナスにはたらくは人それぞれですが、いずれにしても心が揺れ動き、様々な感情が芽生えたりすると思っているのだけれど、そういった、人間の心理における心の作用的な部分にそっと触れてくるような繊細な恋。私は、心にじんわりとくるものがありました。
{netabare}作中における時の経過は長いものの、{/netabare}一瞬のことであったかのような幻影、夢のような出来事であったと錯覚するような、儚さと切なさが同居した作品。
短い作品だけにその過程や境遇に物足りなさはあるのかもしれませんが、時間経過においても推し量って悟るところはあると思いますし、全てを求めずにふんわりとした心持ちで見て欲しい作品かもです。