退会済のユーザー さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
恐れが良く表現されている
宮崎駿と異なり恐れが良く表現されている。良いと思う。超然としていなくて観ていてしっくりくる。
父殺しをした主人公は、父親からの恐怖を逃れるために旅にでる。
得体の知れない恐怖に逃惑うという表現は宮崎駿はしない。恐らく主人公は毅然と戦うだろう。
吾郎はそこを表現した。主人公自体はスキル的には弱くない。複数人相手の手練れでものすことができる。しかし、父親の影に恐怖する。
また、戦い方が自暴自棄である。テルーを人質に取られたとき、やれよ とドスをきかせる。計算ではなく、勢いと過信によって。
それに対するヒロインの反応は 命を大切にしないやつは大っ嫌いだ。助けてくれてありがとうでもなく、この言葉。一応本質はついている。ある意味見捨てていたし。
印象に残ったのはいずれ死ぬのに生きる意味はあるのか と主人公が問うところ。セリフとしてストレートだが、その通りだなと感じた。また、それに対するテルーの言葉は理屈ではなく、命というものはバトンのようなものだという感覚もなかなか良い。