anime さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ファンタジーな日常
突然剣と魔法の世界に放り出されたところから始まるいわゆる異世界もの。自分が何者だったかという記憶も失っているのだが、周りに同じような境遇の人たちがたくさんいて、とりあえずパーティ組んでそれからどうしよう・・・というような展開。
最初のゴブリン1匹を倒すところまでの描写がとても生々しく、特筆すべきところだと思う。また戦闘だけでなく、ファンタジーでしか触れ得ない異世界のはずなのに、そこでの生活をリアルに描き切ろうとする空気感が一貫していて、それがこの作品の特徴であり大きな見どころになっている。
でもそれ「だけ」ではちょっと物足りなさを感じるんだよね。敵と戦って、仲間が死んで、パーティメンバー間の人間関係が現実同様いろいろあって・・・と、リアルであろうとするあまり、起こる出来事がありきたりになり過ぎてしまっている気がする。それは多分、私がこの作品を「ファンタジーもの」として期待してしまったからなんだろう。
つまり、これは異世界を舞台にした「日常もの」(あるいは「青春もの」?)と捉える方がしっくりくると思う。まあいずれにせよ、特定のジャンルを意識したり期待したりしすぎずに見ることによって、この作品の魅力をより強く感じることができるのではないかと思いました。