glashutte さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全てが高水準
めずらしく、音楽の要素まで含めて満遍なく満足できるアニメーション作品。
物語は、新海監督作品としては、『星を追う子ども』がかなりファンタジーだったことからすると、『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』寄りで、基本的にリアルな作り。だけど、そこにふた匙のファンタジー(入れ替わり、時空の歪み)がいいスパイスになっている。お話の終わり方がグッドエンドなので、視聴感が良いのもいい。『秒速5センチメートル』のようなヒリヒリする感じがなく、老若男女関係なく、誰でも楽しめる作品になっている。
声優は、主役の二人が本職の声優ではなかったけど、そこは見ていて気にならなく、物語に没入できた。作品自体、主役は声優ではなく、俳優(女優)が演じることを想定して作っていたのかも。
キャラは、主役や脇役(友達やバイト先のお姉さん、お婆ちゃん、妹)など、みんな魅力的。入れ替わった際、主役の女の子の髪型が中身が女の子の時の方が凝っているのもわかりやすい。
作画は、新海監督作品ならではと言える大変美しい背景描写。また、キャラの作画、動画も背景に負けず十分。
音楽は、RADWIMPSが全編を手がけていて、曲調といいタイミングといい、話や絵の魅力をより引き出していたと思う。
また、学生服姿でお互いに振り向いている1枚絵の映画ポスターは、視聴後に見えると「あ〜〜〜!」となること必至のカットです。