我儘という正義 さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これぞ恋愛アニメ
自分はこの作品の他に、「自分には恋愛なんて出来ないな」と思わせる作品には出会ったことがない。
某アニメでは「大切だと思うから傷つけた事を自覚する。互いが互いを思うからこそ手に入らない物もある。でもそれは悲しむことではない。」と言っていた。
でも、このアニメはもっと先にいる。
傷つける事も悲しませることすら、その一瞬が嘘偽りなく嬉しくて、本当に大切なのだと思う。
笑っている姿がその人間の全てではないから。
作中ずっと姫子に優しかったソウマに発情は出来ても本当に愛し合う事は出来ないのではないだろうか。
自分はこれ以外の恋愛物は「発情アニメ」だと思っている。
恋と発情は同じって意見もあるが、神無月の巫女は女同士という立場なので上手く逃げれているのではないかと今更ながら思った。
別に発情アニメだからといってバカにするつもりはないし、そういう作品も自分は好きだ。
でも、押し付けるだけの欲望と調和してゆく恋っていう物は一線を画するものだと思う。
「好きだ」とか「愛している」なんて自分の気持ちを伝えるだけの傲慢な行為だ。
互いが一緒にいたいと望めば、言葉にせずともずっと一緒にいれて、溶け込んでゆく。
神無月の巫女でいるのは罪でも罰でもない。
巡り逢う運命にある神無月の巫女に二人は望んでなったのだと思う。