ねこなみ さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
良いのか、ダメなのか、どっちだろう?
始めに、遠回しにネタバレ?してると思ったのでネタバレありです。
結論から言いますと、良い所は本当に良く、好きなところも多々あるのですが、ダメな所が足を引っ張り過ぎたが為に微妙な作品になったと思いました。
まず思ったのが、女性キャラの暴力、また演出がダメでした。事情があっても酷いです。
怒るやり取りや表情は良かったのですが。
よくわからない恋愛もダメでした。思春期特有のモヤモヤな恋愛ではなく、イライラする話しの運び方をしていたと感じました。結局最後までスッキリしなかったこともあってダメです。
ピアノを弾くシーンにほぼハズレは無く、良かったと思います。ちはやふるでカルタのシーンが熱く楽しいように、グダグダ恋愛なんかそこそこにしておいて、もっともっとピアノのシーンを、ヴァイオリンのシーンを取り入れて欲しかったです。その方が熱く楽しめました。
そしてオチにガッカリです。最初から確定していた未来なんでしょうが希望があって、夢があって、やりたいことがあって、さらに抗って立ち向かっていたのに、原作が、製作が意地をはって決めつけた未来がすっっごく詰まらなかったです。もっと二転三転して欲しかった。別に他の方法でも楽しく感動できて、かつ主人公を、周りのみんなも成長させられる展開があるのに何故ありきたりな終わり方をしたのか。拘りなのかもしれませんが、本気で締まらない詰まらない終わり方をしてくれました。残念です。
ホッコリさせろとは言いません。ハッピーエンドにしろとも言いません。ただ最後は製作者がやりたいことをブッ込んだだけの締めだったので、終わり悪けりゃ全て台無しでした。夢も希望もありません。
結果、キャラの個性が良くても、メインのピアノやヴァイオリンが良くても、幼少期が良くても、主人公やヒロインを好きになっても、小さなダメの積み重ねにより、そしてラストでガッカリさせられたら作品全体の質が落ちます。
人にはオススメしにくいですし、また観ようとなかなか思えませんが、心にはずっと残しておきます。それがかをりの願いなので。