Kuzuryujin さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最後まで次回が非常に楽しみだった
原作を読んでるところなので、
たかが13話で描き切れる内容ではないのを承知。
このあとの展開を知ってると
話の途上、というより話の導入部までで終わった感。
これは最初から覚悟してたことなので
がっかりということもなし。
むしろ、無理に話を詰め込まなかったのを評価したい。
できれば、続編観たいところ。期待を込めて物語の評価は★5
落ち着いた演出と脚本で、人の戦時下の心理状態を
丁寧に最後まで描いてくれたのが好かった。
そして、最後の最後にイクタとヤトリの絆の深さを
あらためて伝えて締めくくったのがとても好かった。
※ 今作収録後まもなく、病気療養のため当面の間活動休止となった
ヤトリ役の種田梨沙さんの一日も早いご回復をお祈りします。
<音楽>
オープニングテーマ「天鏡のアルデラミン」
岸田教団&THE明星ロケッツの楽曲が最高!
「GATE」でも2曲OP提供していた彼らの音楽は当にロック。
こういったシビアな命のやり取りのある骨太な戦記物に相応しい。
個人的にこの曲だけで★5に値。
以下は、初投稿分(2016.08.29 23:25)
{netabare}
初回は微妙だった。
けど回を追うごとに話しに惹き込まれた。
原作を知らないで視聴開始。
話題性乏しく、数多のアニメ新作の中で埋もれてしまってる感があるけど
8話まで視聴した時点で今期のダークホースになりそう。
可愛い精霊が登場したりと、ファンタジーものによくありそうな部分もあるが
戦時下における人間の描き方がリアルで、戦術も合理的。
人の生死はキャラの魅力問わず、時にあっさり死に向かい
見応えある現実的な、堂々とした戦記物になっている。
一人一体ずつ寄り添う精霊は、口数少なく出しゃばらず、
命じられたことだけ主人をひたすらサポートするのみ。
しかもその能力は火、光、水、風の能力の内、
一体に付きひとつのみという地味さ。
ありがちな視聴者に媚を売る要素が少ないものいい。
厳しい現実が描かれる中で主人公イクタ・ソロークは脱力系で飄々としているのが救い。
CV:岡本信彦氏の演技が絶妙。
ここでは「バクマン。」の新妻エイジや「とある~」のアクセレーターのような
"キレてる=いっちゃてる奴"の演技の魅力でなく
「暗殺教室」の赤羽業系統の、
"キレる=頭のいい出来る奴"の演技が嵌ってる。
イクタは女たらし。しかも基本、働きたくない怠け者。
しかし賢く洞察力に秀で、仲間に対する思いやりと慈愛を内に秘めている。
将来は、清濁併せ呑める大人物になりそうな人間味が非常に魅力的。
科学的な戦略家としての力量も素晴らしく頼もしい。
「GATE」の主人公、伊丹と同系列の魅力があるが伊丹よりも
年齢が若い分、やや生意気、そしてマイペースでスマートか。
そしてイクタと対照的で生真面目で武闘派のヒロイン、
ヤトリシノ・イグセムもイクタとのコンビが絶妙。
CV:種田梨沙氏の演技力も冴えていて、キャラに血肉通う。
彼女の声には、キャラの若さゆえの未熟さ弱さのみならず
芯が一本通った、成熟した部分も滲むのが魅力に思う。
「四月は君の嘘」の宮園かをり、しかり、
「GATE」のロゥリィ・マーキュリー、しかり…
その他のキャラにも愛着が湧いてしまう。
6話視聴後あたりから原作を読み始めた。
でも、先のあらすじなどは知らない方がいいと思う。
今期で描かれる部分は問題ないとは思うが
原作の行く末知るといろいろ心曇るかもしれない。
先のことは考えないで只今の物語を楽しんだほうがよさそう。
{/netabare}