sherlock さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
一本の組紐が紡ぐあまりにも遠い遠距離恋愛…
まずは本作品を見た率直な感想から…
いやー、期待通りの作品でした!!
後半は涙を抑えるのが大変なくらい素晴らしい感動をいただきました
{netabare}彼の手首と彼女の左手{/netabare}に込められた想いはとても純粋で素敵だったと思います
そして予告2は“絶対に”見ないで映画館に行くことをオススメします←フリじゃないですよw
新海さんの今回の作品は「言の葉の庭」から予想していた通り
何といってもあの“色彩感”が他のアニメにはなくとびぬけて凄いと思う!
一つ一つの色を一体どうやって決めているのか不思議なくらい
繊細で誰もが美しいと思える色相観である
細かいところまで手を抜かないで完璧を求める映像美に感服した
そして新海さんの作品のもう一つの見どころである
ストーリーの背景(設定)やエンディング…
これに関しても期待通りで普通の遠距離恋愛になっていないところや
彼らが大人になった後の世界をどのように描いているのかもぜひ注目してみて欲しい
もしかすると{netabare}秒速5センチメートル{/netabare}のシーンが一瞬頭をよぎるかも!?w
この作品は高校生の男女が主人公となっていて
それぞれが田舎と都会に住んでいるため生活感が全く異なっている
そんな二人がある日入れ代わっていることに気づき
お互いがお互いの生活に不本意ながら干渉してくるようになった
そこで顔も知らない相手のことを知っていくうちに意識し始めどんどん惹かれていくのである
一番涙が出そうになるシーンはやっぱり…
{netabare}奥寺先輩の左手の薬指に…ゴホンッ、すみません間違えました笑
ぜひ先入観なしに自分の目で見て素直に感じた方が良いと思います!!{/netabare}
あなたがこれから“出会うべき相手”は近くにいるとは限らない…
同じ時代を過ごしてきた相手じゃない(年上or年下)かもしれない
もちろん生活習慣も違い男女間の考え方も違う
皆さんはそのような相手を好きになる可能性がどれぐらいか考えたことがありますか?
そんなときに思い出すのが今回の映画のテーマである{netabare}『糸』{/netabare}
↑すみません、僕が勝手に思ってるだけですww
何かをつなぐために結ぶためのもの…
まるで人間関係のように、切るのは容易だが結ぶのはとても難しい…
一本一本は細くても編み込むことで作られる束はお互いをしっかりとつないでくれる
たとえ相手の名前を知らなくても…
無数の糸が複雑に絡まっている中で彼らが引かれあった(惹かれあった)細い糸は
彼らが心から本当に相手を求め強く編み込まれていったからこそ
完全に忘れてしまっても切れなかったのではないだろうか…
好きという気持ちだけで遠距離恋愛が上手くいかないのも事実だが
もしあなたが奇跡のような確率で惹かれあった出会いだと本当に考えているなら
その糸は決して切ってはならないし、時間をかけて少しずつ短く太くしていけば良いのではないだろうか…
また、糸の編み方が多種多様なように
決まった形にこだわらず縁の結び方も様々あっていいのではないだろうか…
はーい、ということでこれだけ熱弁しておいて交際経験は全くないですが←説得力ゼロww
このアニメは{netabare}奥寺先輩の作った口噛み酒が飲んでみt…じゃなかった←そういう性癖はないです笑
{netabare}いつの時代でも恋愛・結婚の障壁となる二人を分かつ遠距離が
思い出を通じて紡がれる強い紐で結ばれていると信頼し合えたら
時間を超えてもつながっていられると感じさせてくれるアニメなので
興味がある方はぜひ一度観てみてはいかがでしょうか(*^^)v{/netabare}{/netabare}
P.S.
僕も{netabare}誰そ彼時に諏訪湖へ行ったり、須賀神社の階段ですれ違った女性に声をかけてみようかな…
↑僕がやったら完全に不審者ww{/netabare}
あと、前作で先生役だった花澤香菜さんが今回も先生だったのは何か意味があるのかなw( *´艸`)