なばてあ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
こけつまろびつ貴腐ワイン
画の洗練が、止まったように見える。作画も物語シリーズとしては、やや粗が目立つ。バトルシーンと同じルーティンで、他のアクションシーンを処理しているためだと推察する。ともかく、画の属性が軽やかさからぎこちなさへと移ってしまって、いよいよこのシリーズの生命線ともいえる、話と画の乖離も終わったかと思いきや、話のほうも完全にその歩みを止めてしまったために、奇妙にも均衡がとれているかのよう。「ふつうのアニメ」に追いつかれるその間際、躓いて転んで脇道にそれたかの風情。
{netabare} 上述のアクションシーンとは、バスケシーンのこと。同シリーズの他作品のバトルシーンと比べると、凡庸にしか見えない。ここはがっつりロトスコープとまでは行かないまでも、実写モデルのトレスを使ったほうがバランスが良かった気がする。話も平板。ただ、話と画のノタノタ感は、最後に登場する主人公クンのためのドラムロール。そうして考えると、同シリーズでは地味な評価にはなるが、他社作品と比べるならその完成度は高い。 {/netabare}
衝撃:★★★
独創:★★★
洗練:★★★★
機微:★★★☆
余韻:★★★☆