幽霊な校舎 さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

メモ。ネタバレ。

レビューを書こうと思い、記憶を整理しつつ好き勝手に書いてみたもの
まとまらずメモで置いておくことに、妄想含む。

「やさしさに包まれたなら」

視点１
丘の上のお城
舞踏会、少女　出てきたお父さん
お喋りな少女　口を塞ぐお母さん
お父さん、お母さん　私を置いて、傷つけても、自分を守る
だから私も自分を守る　そして口を塞いだ

視点２
お母さん、お父さん　すれ違いの末に別れて
僕は何にもできずに　何もやる気になれずに
思い出を塞いだ　差し伸べてくれる優しさも無下にして
そして何も感じなくなる
ただ一切は過ぎていって、何も変わらない
何一つ意味なんてない、ここは偽りの城

視点３
好きだったあの人に
好きな気持ちがあったのに
何もできずに遠ざかって
見えない空気に押しのけられて
私は失った
わかっていた確信していた
それでも諦められなかった
本当の気持ちがあったから

視点４
気づけば座っていた
いつも走り続けていたはずなのに
その光景は今でも目の前にある
懐かしくてもどこか違う
脳裏に走る悪寒を
紛らわすために抗って
関係のない人にも当たり散らした
嫌なんだ、嫌だけど
どうしようもない
また傷が疼くんだ

全般
心の奥にしまった小さな箱の中に
大事な気持ちが溢れてる
一つ、二つ、三つ、四つ、、

視点１
はぐれてしまってからどれくらい経ったのだろう
まわりは薄暗くて、標識も道もない
試しに歩いてみてもずっと同じ景色で
同じ気持ちで
空は晴れないままだ
そんなある日、それは起こった
「パカラッパカラッ」
馬のかける音
「パカラッパカラッ」
それはどんどん近づいて世界を照らす
さぁ行こう。そう聞こえて顔を上げると
小さな王冠をかぶって馬にまたがる人がいた
少し頼りなさげに手を伸ばす優しい瞳の彼は
そう、私の王子様
ほこりをかぶっていた心の秒針が
それを払いのけるように、動き出す
チック、タック、チック、タック
踊りだすように、動き出す…

視点１
私は彼の中を見た
ほんの一瞬だけだったけど
光のない部屋があった
寂しげにうずくまる彼がいた
「私はやれるよ、君はどう」
そういって私も彼をひっぱりだした

全般
ずっと仕舞っていた気持ちがある
日に日にその焦がれは増すけれど
硬く閉ざした場所からは抜け出せない

伝えたい相手ができた
知ってるつもりで、全然知らなかった
自分以外のことなんて

大切な箱　ひらくときは今
いつだって奇跡は起こるよ