ダレイオス さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
よく考えると始まって1クールだけで作品としてはキッチリと終わっていますね。
元々は中国の明の時代に書かれた小説「西遊記」の設定をかなり使い
現代+「西遊記」の作風にした感じで始まるアニメですね。
孫悟空、如意棒、キントウン、牛魔王などは誰が見ても元ネタは「西遊記」だな
と思うでしょう。
ただし、ストーリー自体はまったく違い
どんな願いでも叶えられるドラゴンボールを巡っての物語でした。
ドラゴンボールは7つありそれを集めるという目的があり初期のころは見やすかったですね。
出てくる敵も初期のころは小悪党等が多くて
じんまりとしていたのがポイントで
そういった敵と戦いながら主人公の悟空が成長したり、仲間が増えていく過程も面白かったかな
悟空は初期のころは人間レベルでは強いが
あくまでも人間レベル超えたレベルで、そこまでは強くはないので
そのおかげで冒険しながらドラゴンボールを探したり
色々困難に立ち向かったり修行して強くなっていく過程が上手く描けていました。
ドラゴンボールは無印だけでも150話あるのだけど
始まって1クールだけでドラゴンボールを探して願いを叶え
敵の悪だくみを阻止するという
目的は達成しているので作品としてはキッチリと終わっていて
テンポよく進むのも見やすかったし
1クール目最後に途中で出会った亀仙人の下で修行するために旅立って
終わるという感じも良かったりと
全体的にいつ終わっても問題ない作りなのは良かった。
レッドリボン軍編にしても、悟空の育ての親が出てきたり
悟空が弱点を克服したりと成長があり、終わってもおかしくないので
区切りの付け方は良かった。
基本的に敵は初期のころは小悪党だったけど
次第に世界規模な軍隊が相手になったり、最後には世界を苦しめる大魔王ですから
話は大きくはなるものでしたが
150話かけて徐々に世界観が広がるので急展開てことはなくて
150話かけたことによる世界観の広がりが面白さに繋がっていたと思うんですよね。
初期のころの敵のピラフがレットリボン軍に敗れるシーンを入れたり
レッドリボン軍の一番強い軍人は、世界一の殺し屋に秒殺とか
そういった積み重ねにより世界観が広がったのは個人的にはわかりやすくて良かった。
味方側にしても悟空と亀仙人との師弟関係をしっかりと掘り下げているので
そのあとカリン様と亀仙人との関係が判明したりなどは
キャラ同士の繋がりの発展し方がわかりやすく積み重ねを感じやすかった。
敵同士味方同士の関係も亀仙人と鶴仙人、天津飯と桃白白、ピッコロ大魔王と神様
の関係などの設定はしっかりとしていて
それぞれに関係を持たせることによって面白さに繋がっていました。
悪く言えば後付け設定が上手いといことなのだけど
ドラゴンボールの無印の時点ではあまり違和感はなかったです。
気になるのはピッコロ大魔王と神様との関係かな
ピッコロ大魔王がドラゴンボールに願いを叶えてもらいましたが
冷静に考えるとアレは自分で自分の願いを叶えたみたいなもんですよね。
どうも変な感じでした。
ピッコロ大魔王は神様のことを知ってなさそうだったけど
息子(マジュニア)は知っていたり神様自体の存在は後付けかな?と
当時でもわかってしまいました。
あと鶴仙人と桃白白が兄弟は無理があるなあ、アニメ内の情報だけだと
200歳以上年齢差ありそうだしね。
桃白白の復活もおかしいなバラバラになったからなあ
ただし、それでもドラゴンボールZと比べれば少なめ
積み重ねがあるので、修行して強くなって強い敵と戦う
単純な物語の作りながら面白さに繋がっていたと思います。
もちろん、それだけでなくて
ドラゴンボールを探す過程で色んな所に出向いて探す所も面白かったです。
修行や冒険をした後に最後強大な敵と戦うストーリーも良かったです。
ピッコロ大魔王は昔見た時は、凄い悪い奴だなと思いましたが
今見ても凄い悪い奴ですね。
あらゆる外道ぷりは悪役としてはバッチリだった。
息子のマジュニアも父ほどではないけ悪い奴で
敵が悪い奴だからこそ盛り上がる部分はありました。
ストーリーも最後の天下一武道会を舞台にやるべきことをやって終わっているんですよね。
150話やって上手く終われているので、その点は評価出来ると思います。
個人的にはドラゴンボールZの方がキャラは好きだし
バトルも敵味方共にボロボロになって戦う部分が良くて好きなのだけど
ストーリーの完成度やストーリーの整合性は無印の方がまだ保てているので
ストーリーの評価は無印の方が上だと感じました。
作画については当時としては作画は良かったと思いましたね。
必殺技の演出や殴り合いなどの戦いは今見ても迫力はあるし面白いと思いました。
ピッコロ大魔王との戦いは特に演出は凄く良かった。
悟空の最後の片手かめはめ波で上昇するシーンが躍動感があり素晴らしかった。
声優さんについては声は今見ても当時見ていても合っていたし
声優さんも当時は若いので、失礼ながら衰えとかも感じさえられないので
違和感なく見れましたね。
名前のありのキャラでも色々な役を兼任されている方が多かったみたいだけど
使い分けが出来ていたのか同じだなと思うことは少なくて上手く役をこなしていました。
悟空、ピッコロ大魔王、マジュニア、亀仙人、ヤムチャなど主要キャラは多いのだけど
ほぼ全員と言っていいくらい上手いと思いましたね。
ドラゴンボール無印は昔のアニメだけど今見ても十分面白いし
ストーリーも良くまとまっていたと思います。
よく考えると始まって1クールだけで作品としてはキッチリと終わっている
と区切りの付け方も上手かった。