笙 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
気持ち良く打ち砕けるラスボス
日常系から始まってバトルで終わる。
少年漫画としてはありがちな展開ではありますが、そのありがち、即ち王道こそ、最も多くの少年少女の心を惹き付けてやまないものである事を実感できます。
何より、家庭教師であるリボーンと、少年ツナの関係、理不尽な血筋の不運から始まりながらも、種々の絆に恵まれ大きく強く成長して行く少年の姿は、王道ながら何度見ても心躍ります。
私が最も好ましく思ったのは、ラスボスである白蘭です。
自分の力を持て余した挙句私利私欲の為に暴走、彼に救われ彼を主と慕う不遇な人々をも笑いながらあっさりと使い捨ててしまう。
過去の有名なキャラで言えば誰でしょうね。
私はアミバだと思います。北斗の拳のアミバ。
有り余る才を持ちながらその心は笑えるほどに卑小、ラストバトルが何話も引き伸ばされる間「さっさと死ね」とやきもきしましたが、それだけに決着がついた時の喜びは後腐れも無く爽快でした。
個人的には骸様が好きです。敵としての初登場でしたが、クロームを本当に大事にしていたり、ツナを十代目と認めるようになって行ったり、何だかんだで犬と千草を可愛がってたり、悪役から随分な昇格ぶりですね。何よりナッポーネタには何度も笑わせて頂きました。