chariot さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
続きが気になるサスペンス物。
漫画原作の全12話。
シリアスなサスペンス物。
ネタバレ抜きであらすじ紹介するの無理なんで…あらすじはよそで見てください。。(丸投げ)
原作未読で視聴を始め、1話の段階で「何これおもしろそう!」と1巻を購入。
2話の段階で「続きが気になるぅ~」と次々続巻を購入。
「いや、先観ちゃうとアニメ楽しめなくなるかも…」と読むのを躊躇するも結局気になりすぎて先に全部(放送当時最終巻の1巻前まで)読んでしまった……
というアニメを存分に楽しむ為に敢えて原作は後で読む派の僕にしては先が知りたい欲求に抗えなかった作品です。
ラスト周辺はアニオリの展開でまとめてありますし、1クールで収める為にか一部の改変があり、原作と比べるとやや薄い結末な感じもなくはないのですが、とにかく狙いすました引きの良さとどうなって行くのかという緊張感が非常に巧妙で飽きることなく最終話まで観られる作品だと思います。
難点。
{netabare}まあ、多分アニメ好きの方だと8割ぐらいの方が感じる事だと思いますが…
なんで本職声優使わないんだろう。
自然な声?アニメ声が嫌?(おおまかにそんな感じでのキャスティングと聞いたので)
声優はプロですよ。
自然な演技を要求すればきっちりこなします。(人にもよるだろうけど)
なのに明らかに聞きづらい発声の声優素人にやらせて感情の乗せ方もしっくりこない、薄っぺらい印象の泣き・叫びは非常に不快でした。
逆にどうですか?
アニメ声優である悠木碧さんの演じた加世や高山みなみさんの演じたお母さん。
評価点を3.5キープさせたのはこの本職の方たちの演技はとても良かったと感じたからです。
悟役の声優判定のみなら引き下げざるをえない状況でした。
音楽。
OP曲、曲自体は悪い訳ではないのですが作品に合ってますかね?
最終的にバッドエンドではないのですが作中のほとんどが未来を変える為に立ち向かう強い意思と同じくらいの見えない敵に対する恐怖を備えた重めな作品なのでポップな感じの曲調はいくらか違和感がありました。{/netabare}
原作。
{netabare}いくらか違う事で残念だったのは尺の都合上で仕方なかったのだとは思いますが悟以外の人物の心理描写や背景描写が薄かった事。
ケンヤが弁護士を目指している事や八代先生の過去など、省かれた点にもっと彼らの行動基準の理解が滑らかになるエピソードがあるのに…
また、加世をある程度推して出したのでヒロインとしての役割を削がれた愛梨とのエピソード。
加世にスポットを当ててしまったが故に一部のファンが広美との結婚に理解を示さない向きもあり視聴者の心理を掴めていないように感じました。
しかし1クールでやるなら全部は出来ないし、かと言って加世の救出だけで終わらせるとタイトルの回収が出来ないジレンマ…
構成には苦労された事と思いますがちょっと勿体なかった。。
アニメで面白いと思われた方は是原作も合わせて読んでいただきたいと思います。{/netabare}
少々設定的に重い部分もありますが展開的に非常に引き込まれる作品です。
これから視聴される方は犯人が誰かを探すよりも(結構簡単に目星はつきます)どう出るか、どう来るか、どうなるかを楽しんでください。
宮本充さんすげぇな…
{netabare}西園議員の時の声、わかんなかったわ。。。{/netabare}