るーらる さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ここまでくると やはりこのタイトルはまちがっている
前作に比べて、主人公のどうしようもなさが酷くなっていると思います。そのどうしようもなさをしょうがないと思い、手段として使う。それにより自分はもちろん傷つけるがそれを近くで見ている友達も傷つける事に気付かず、本人はその手段しか使えないために何と言われようが使おうとする。しかし、その事実を知り本当を知った時、自分の本当に思っていることを知り、それを言った時言われた側もそれぞれの本当を見つめるために探しに行く。本当の形はそれぞれ違い、自分にしか分からないが分かったふりをする他人が口出しをする。その口出しを鵜呑みにせず、本当を見つけに行く姿がこの作品の1番の魅力だと思います。
話は変わりますが 主人公を含むあの3人組の性格というか立ち位置が絶妙で面白いです。ネタバレになるので深くは語らないですが どうしようもなく捻くれた主人公。何も染まらない純真無垢だけどそれ故に先走る友人。その2人の真ん中にいて考えがとても真っ直ぐで1番幸せを求める友人。両端と間みたいな考えが一緒にいることがとても面白い。普通は自分と似たような人が友達になりますが。でも考え方や手段が違っても求めていることは一緒なのでそういう意味では友達になったことは珍しいことではないのかもしれません。
このアニメはとても内容が深いです。心の揺らめきがとてもリアリティで引き込まれます。とても素晴らしい作品なのにこのタイトルはかなり釣り合わないと毎話思います。