oneandonly さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
京アニの進化を感じられる作品
世界観:6
ストーリー:7
リアリティ:8
キャラクター:8
情感:7
合計:36
高校1年生の春に、軽音部に入部した楽器初心者の平沢唯。
部長の田井中律、恥ずかしがり屋の秋山澪、おっとりした琴吹紬の3人とともに、普段の部屋でのお茶を中心に、合宿、学園祭、クリスマスと楽しい日々を過ごしていた。
高校2年生自には、真面目な新入部員の中野梓を迎え、軽音部2度目の学園祭を5人のバンド「放課後ティータイム」として大成功を収める。
そして、唯たちは高校3年の春を迎える…。
(公式サイトより)
第一期に引き続く視聴です。私にとっては、あにこれ上位20としてのラストを飾る作品となります。
第一期はぎりぎり並作という辛口の評価をしましたので、第二期もその水準かと想像していたのですが、期待以上の出来に視聴後の満足感を得られました。
私の評価している同じ京都アニメーションの作品として、「響け!ユーフォニアム」や「氷菓」がありますが、これまで視聴してきた他の京都アニメーションの作品(CLANNADや涼宮ハルヒの憂鬱、けいおん!)までと比べて作品の完成度に大きな隔たりがあるような違和感を受けていました。
それが、この作品を見てつながった(時期的にはハルヒ消失も中間点に当たる模様。自分の評価とも符合している)。作画の写実性や美しさ、OPに見られる響けユーフォとの類似点、リアリティの観点からも巧みな心情描写、余韻を感じさせる情景描写などに、京アニの進化が感じられます。
★(優良回)は、{netabare}14話(紬回)、20話(学園祭)、22話(バレンタインデー)、24話(卒業式){/netabare}と付けていますが、全体的にも良回が多かったと思います。
世界観は作画をプラス。OPはアニメ声で私の嫌いなタイプと思いましたが、徐々に良くなっていきました。ストーリーについて、かわいい高校生の日常が作品の柱というのは引き続きですが、唯の世代が卒業、進路という段階に入ったこともあり、第一期と比べてシリアスな場面が増え、ゆるふわな場面やギャグとのバランスが絶妙でした。
キャラクターも個性がしっかり出てきて突っ込むところは少なかったです(梓がお気に入りでした)。設定に沿っていればリアリティも大きな問題にはなりません。情感溢れる描写も増えており、総合点は良作の中でも高めのポイントとなりました。
続きがあるのかはわかりませんが、あれば視聴したいですね。
それから、最近の京アニ作品を視聴したくなりました。
(参考評価推移:3話3.9→6話4.0→14話4.1→20話4.2→24話4.3)
(2016.8視聴)
追記:高校時のイベントはもちろん、日本の文化・日常が丁寧に描かれているのもこの作品の良さだと思います。日本に興味を持つ外国人にもおすすめできるのではないでしょうか。