jethro さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
痛覚を刺激するボーイミーツガール
初日初回に鑑賞しました。
原作既読組としてはアクション一辺倒になるのではと危惧していましたが
無用な危惧でした。
むろん原作通りのアクションは展開されますが
やはりメインは羽川との物語
「化物語」から始まった本シリーズのファーストヒロイン羽川翼
彼女の阿良々木暦に対する思いが
何故、ゴールデンウィークの事件以前から深く感じられるのか
阿良々木暦の羽川に対する思いが
やがて恋人になる戦場ヶ原さん以上に何故、尊く感じられるのか
その大きく深い二人の関係性のルーツを本作で知ることになります。
恋人や夫婦の絆をも超越する、否、嵐のように駆け抜けてしまった
彼らの青春像が染みるほど痛く切ない
ほんの数日のうちに血中を駆け巡るような関係の構築と崩壊と再生
それは甘い言葉も口づけもセックスすら存在しないのに
途方もなく深く交わり合い、生と死と血の関係を構築していきます。
この究極の恋愛ドラマ
というより「究極のイチャラブストーリー」に悩殺されました。
前回同様モノローグはあるが解説ナレーションの読み上げは一切なし
深刻さを緩和させるための照れ隠し表現が多くなっているため
ややTVシリーズ表現に近くなっている気がしました。
作品自体は及第点と感じましたが
3部作とはいえ、せっかく単品になっているのだから
二人のシーンにはもっと大胆に
「間」をもって描いて欲しかったかな、というのが残念な点
更に1月まで待つのが辛い