みゃあ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2011年夏のお気に入り(ベスト作品)
原作未読です。
第1話を見て引き込まれた。といいますか、冒頭の数分でその絵と演出の素晴らしさに引き込まれた。とても素敵な絵です。この作品の魅力の一つです。
祖父が亡くなったことで祖父の元にいた祖父の隠し子小さな子供のりんは孤児となった。親族は誰が面倒みるのか、施設へ入れるかと話がそっちへ向かっていく。
祖父への最後の声かけでりんが祖父に供えた花は祖父の好きな花だった。
一人で静かにしているりんの行動を見ていた独り身の祖父似の大吉は、思わず「うちに来るか」と声をかけてしまう。
結婚経験もなく、仕事もでき頼りにされている男にいきなりできた同居の子供。その生活は決して簡単なことではなかった。
子供のりんの可愛らしさ、大人の大吉の大人としての魅力(けっしてイケメンでもないがりんの為に考え実行する行動力、その努力がとても魅力ある人物)、人の物語として楽しく、家族を守るために動く大吉にまたハラハラしたりする。つい感情移入してしまう。物語の展開は最終回を目指して不必要なものは入り込めないほど充実している。
子供は突然病気になる、おねしょもする。保育園の送り迎え、職場にも理解を求めなくてならない。自分が疲れても代わりはいない。そうして二人が家族となっていく。
りんが良い子過ぎて可愛いので放送時には子供が欲しくなったという声も多かったな。(2016年の今なら甘々と稲妻を見てそう思うようなものか)
監督は亀井幹太。このアニメが監督デビューとは思えないほど出来が良いアニメでした。OP,EDの絵も独特の雰囲気があって、良い時代の「ノイタミナ」作品だったと思います。
私がブルーレイディスクを初めて買ったアニメになりました。
家族で見ることが出来る作品。ゴールデンタイムに再放送すれば良いのにね。
最後に ー以下にはこのアニメに対して理不尽な批判が行われたことに対して思うことが書いてあります。興味なければ、スルーしてください。-
{netabare} このアニメに対しては原作の終盤の展開を持ち出して批判する文章も沢山見ました。でも、このアニメはこれで終わりです。続編はありません。原作を持ち出して批判する意味が分かりません。原作は原作、アニメはアニメ、映画は映画です。その作品それぞれを批評すればよろしいのではないでしょうか。 {/netabare}