ピピン林檎 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
'80年代ガンダムの完結編だが・・・シャアよお前もか!
『逆襲のシャア』なんて題名を聞くと、「お?『叛逆のルルーシュ』みたいなヤツか!?」とちょっと期待を持ってしまいそうですが・・・残念でした!
せっかく、無印→ゼータ(Z)→ダブルゼータ(ZZ)と、ガンダムシリーズ最初期の3部作=43+50+47=計140話という長丁場を我慢して見続けてきた人には、大変申し訳ないけど、'80年代ガンダムの完結編である本劇場版も、思い出補正のない人にはそこまで面白いものではありません。
というか、本作のヒロインって、また{netabare}頭のネジがちょっと緩んだガキンチョ(※クェス嬢){/netabare}ですか・・・そうですか・・・。
それから、富野ガンダムの主人公たちに、“マザコン&逆ギレ”傾向が強くあることは、これまでの視聴経験からとっくに分かっていた事ですが、
「シャアよお前もか!」
※作中、彼の{netabare}「ララアは私の母になれる人だったのに・・・(※彼女を殺したアムロが許せない)」{/netabare}という発言より。
うーーむ。
そういえば、本作のシャアは、シリーズ第1作(無印ガンダム)の敵役(ジオン総帥ギレン・ザビ)や、第2作(Zガンダム)の敵役(ティターンズ幹部バスク大佐)らが行った{netabare}コロニー落としという大量殺戮作戦{/netabare}を、自身も平気で実行しようと画策するし、第2作で、クワトロ大尉として、かなりマトモなキャラになったように描かれていたのは、一体何だったの?
長編アニメシリーズの場合、その主役級キャラが話数が進むうちに次第に経験を積んで、性格や思想が変わっていくのはよくあることですが、シャア大佐の場合は、コレ、統合失調症ではないですか?
それから、最終盤の{netabare}アクシズ破片の地球落下を阻止{/netabare}するシーン。
地球周辺からサイコ何とか???がいっぱい集まってきて「皆の元気をオラにくれ!」ってドラゴンボールですか?(※嘘です。そんなセリフはありません。念のため。)
結局、『逆襲のシャア』は、2016年と今度と2回視聴しましたが、私にはどこがどう高評価になるのか、いまいちよく分かりませんでした。
(※そのため、'80年代ガンダムでは個人評点が一番低くなりました)
でも、良いんです。
『機動戦士ガンダム』《宇宙世紀(U.C.)シリーズ》は、本作のあと、さらに四半世紀の時を経て(※作中時間では3年後の出来後となっています。念の為。)、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』の方で、これ以上ないくらいキッチリと完結することが分かっていますから。
・・・ということで、ここまで我慢して同シリーズを見続けてきた方は、もうひと踏ん張りして、『ガンダムUC』の方に進みましょう。
そうすれば、きっと貴方の努力もようやく報われるはず・・・。