ダレイオス さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ニャル子とクー子のまっすぐで素直な所は良かったです。
ある日、主人公(公式ではヒロインらしいです。)
の元にやってきた宇宙人の少女ニャル子との
出会いから始まるもので主人公の元に押しかけてくる
2012年の作品としてもオーソドックスなハーレム系な作りだとは思いました。
それだけでなくわざわざ視聴者にアピールする
ネタフィクション的な要素もありで
作りはハーレム系メタフィクションですね。
他のアニメのパロディも多く、それらが好きな人には受けるかもしれない。
ただし、有名なアニメのセリフをそのまんま引用しているだけとか
工夫とかは少ないので、あまりパロディアニメとしてはレベルは高くないと思いました。
ニャル子はアニメ好きだったり
オタクな所もあるので登場人物がオタクなのも2012年のごろの作品らしいかな
アニメのキャラがオタクでストーリーが進むのも特徴なのかもしれない。
ニートネタもあったりで
ネタで楽しむ感じの作りになってますね。
ニャル子は主人公のことを最初から惚れているので
どうも恋愛面では急ぎすぎていてキャラの関係性はハーレム系かな
ニャル子の素直な恋愛面での行動は個人的には好きだけど
急ぎすぎている分、人を選ぶかな
あったばかりなのに最初から好きだと言われても
普通は抵抗があるでしょうね。
何か惚れる理由は欲しい所
さらにニャル子のことが好きなクー子もその傾向なので
どうも一方通行的な部分は工夫が必要かな
ただ、キャラが増えてくると、クー子がニャル子のことを好きだとか
それぞれのキャラで好きな人が違うことによる
ドタバタしたラブコメ展開はなんだかんだ言っても楽しめました。
クー子にしても、ニャル子にしても好きな動機付けは弱いのはわかるけど
そのまっすぐで素直な所は良かったです。
アタックを拒否されてもめげずに頑張る姿も良かったです。
ストーリーはパロディなどをやりアニメという媒体で遊んでいるので
そういう系統のアニメが好きな人以外はお断りだと思いました。
ただ、個人的には本来は好きなジャンルではないのだけど
ニャル子のキャラは好きだし
この系統のジャンルにも最近は慣れてきたので
見れない内容ではなかったです。
中盤以降はパロディネタも明らかに増えて、ゴリ押しでやっている感じでした。
昔のテレビゲームネタとかが多くて偏りは感じましたが
個人的にはネタは楽しめました。
ゲームハードの話はゲームハードの悲しいお話で個人的には興味を惹かれたし
結構おもしろかったです。
ネタがわからなきゃ面白くないとは思いましたが
インターネットをやっていればおそらくはわかるネタだと思うので
敷居は高くはないと思いました。
初めのころは、あまり面白くはなかったけど5話から10話あたりから
面白くなっていった感じです。
このアニメわりと気になるタイミングで各話、終わるケースが多くて
不思議と続きが気になる作りで、その点は良かったです。
このレビュー書いている時はリアルタイムで見ていたわけではありませんが
それでも続きが気になるので次の話数を見る気になりやすいのは
好意的にみたいですね。
1クール見る上ではそういった視聴しやすい作りも重要だと思うので
ただ、どうしてもこういったアニメは細かい心理描写や
ストーリー性が優れているとかになると
そうではないので、そういった部分がないが上の単純さや幼稚さもあったと思います。
しかも終盤は何故かシリアスになり、今までの作風に合っていなくて
個人的には違和感がありあんまり面白くなかったです。
別にシリアスが駄目だとは言いませんが
シリアスにするのであれば最初からある程度ストーリー性を
持たせる必要性があったと思うので無理があったかな
原作がライトノベルということ以外は
調べてはないのですがもしかしたらオリジナルな展開で
原作は続いてはいるけど
どうしても終わらせなければいけないということで
チョット無理が出たのかもしれませんね。
作画についてはキャラクターデザインは
ニャル子は可愛らしくて好きでした。
作画自体はあまり動くことは少なかったですが
演出面はパロディネタ時にキレを感じさせる部分もあったりで
まずまずでしたね。
ニャル子の服も毎回変わる工夫もあったりで
細かい所も頑張っていたと思います。
声優さんについては全員声は合っていてピッタリでした。
特にニャル子役の阿澄さんはハイテンションな感じが素晴らしくて
個人的にはキャスティングは大成功でした。
真尋役の喜多村さんも上手くて女性の声優さんがやる少年役としては
かなり良かったです。
細かい心理描写やストーリー性が優れているとかではないの
キャラやストーリーの評価は高くしづらいのですが
キャラのまっすぐさや強引ながらパロディは楽しめたし
続きが気になる各話の終わり方もあったりで
見やすい作りなのは良かった。