ポッチャマン さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
圧倒的なクオリティと意外な最期
圧倒的な世界観,ワクワクさせるストーリー展開,作画,,音楽など...とてもクオリティが高く、ちょっぴり贅沢なアニメだと思います。後半はハイブが出てから少しあれっ?と思うこともあったけど、おおかた良かった。
それともう一つ、リサちゃん可愛い(๑ ́ᄇ`๑)
さて、東のエデンと同じく、社会派でいかにもノイタミナらしいこの作品。
名前からして攻めている作品で、序盤からかなりぶっ飛ばしていて爽快感を覚えるほどのテロ行為。爆発でおおっっ!と言わせるくらいたたみかけてきて、引き込まれるには十分な展開だった。簡単にいうとカッコよかった。特にツエルブがリサを連れ出すシーンはアクション性が豊かでいいなと。
ただ、中盤から参戦してきた、アメリカ側のハイブが序盤の流れを一気に変えたと思う。 {netabare} 空港でのゲームは洋画並みの大立ち回りでテロを起こしてた側がハイブたちの暴走を止めるという展開。ここから過去の脱走の記憶がキーになってきて、話が動いてくる。{/netabare}
終盤はナインとツエルブの立ち位置がかなり違った視点になっていったと思う。それまで視聴者側からしたらテロという名の犯罪者だった、彼らの今までの言動の理由や動機が見えてくる。少し気になったのがハイブの行動だけど、まあ最後まで分からずじまいでここだけはちょっと残念だった。
すべてが終わって、
{netabare}「俺たちをを覚えていてくれ。俺たちが生きていたことを。」
ナインが最終回に柴崎に言ったこの一言でだいぶ彼らの見方が変わった気がする。もともと第一話からやってることは犯罪者で、最期は絶対に報われないだろうなとは思っていたけど、ツエルブが残酷な殺され方をしたのと相まってこの言葉は自分のなかで響いた。まぁ総評として、結局この作品は復讐というよりもナインたちの死に場所探しかなと思った。はっきりとした理由はないけどそう感じた。 {/netabare}
きっと、序盤のテロだけで最後まで行ってたら全くの別物だっただろうな。
音楽も天才 菅野よう子さんで僕は初めての作品だったけど、ほんとに世界観を創り出してくれる音楽だと感じた。最後に流れた『bless』は個人的に二人のレクイエムと思ってます。
批判も多い作品だけど、僕はもっと評価されてもいいと思います。