ダレイオス さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
キャラが叫んでいるだけのアニメだったような・・・
学校で主人公、大兎と女の子の会話から始まるので
開始直後は意味はわかるのだけど
その後は中二アニメ的なファンタジー要素満載になりますね。
ただ、別にそれはいいのだけど
そういったアニメはある程度は画面で起きている現象を説明出来てないと
付いていけなくなるの常だけど
このアニメに関しては、ある程度どころか最初は殆ど説明出来てない気がするんですよね。
月光とそのそばにいる女の子美雷との最初のやりとりはまったく意味がわからないし
個人的には意味不明なやりとりを見せられるのは不満ですね。
大兎とどこかに閉じ込められている感じの謎の女の子との関係も
昔、何か約束事を交わして大兎が15分で7回死なないと死ねない体にした
や大兎が一度死んだから謎の女の子の呪いが解けたはわかるけど
それ以外のことはよくわからないので
いい感じ風には進めてはいましたが、その関係に感情移入するのは苦しいな
2話で月光と大兎がバトルとしているのですが
この時点で何で戦っているのか今一つわからないのだけど
その後、別の人物がやってきてその人に何故か月光が大兎協力してバトルとか
展開がよくわからないので置いてきぼりを食らいますね。
キャラクターも色々な特殊の能力を持っているのだけど
その能力を使える理由が全然わからないんですよね。
「俺は天才だからな」とぐらいしか語られないし
それだけじゃ面白くないかな
大兎以外は元々みんな超人キャラぽいから
まだ最初から使えて強い理由もわからなくはないけど
大兎て最初、どう考えても普通の高校生のはずなのに
ガチのバトルしていたのは違和感がありましたね。
肉体は強くても、実際いきなりガチのバトルしてたのには
無理があるかな、戦いに慣れてないとかそれなりの描写が欲しいね。
なので正直見ている段階では面白いアニメではありませんでした。
ただ、月光と美雷の最初のやりとりは
あとで何であんなやりとりしていたのかなどは
2話の話の流れでわかったり、大兎と謎の女の子サイトヒメアの関係も
あとから色々わかってくるので一応は説明はされているとは思いましたけど
ストーリーの流れにおいては意味がわからないことが殆どなので
ストーリー構成は良いとは思えないですね。
7回死なないと死ねない体の設定もきわめて特殊な設定な主人公だけど
別にストーリー展開で上手く使っている感じもしなくて
面白い展開にはなってなかったですね。
6回死なないと盛り上がる展開にもっていけないのは明らかなので
6回までは結構適当な理由で死んでましたね。
血の雨に打たれたら死亡とか簡単な時があるのに
ある場面では結構重傷なのに死んでいなかったり
このアニメ上の死の定義がいまいちわからないし
いつの間にか「自分では気付いてないかもしれないけどあなたは2回死んでるから」
とさらりとダイジェストで
死んだことが語られたり、そんなこと簡単に言うなよ・・・と思いました。
中盤ではサイトヒメアを巡って争うことになるのだけど
恋人を取り合うような感じで面白くはなかったし
取り合っている理由も、なんか欲しいからもらう程度にしか聞こえないので
感情移入は出来ませんでした。
明らかに上手くストーリーが作れてないと思う。
大兎にしてもサイトヒメアにしても
お互いを叫んで呼び合って
強く思っているのはわかるけど、それだけなんですよね。
ストーリー自体が上手く作れていないので
勢いだけで進み叫んでいるだけにしか見えず、面白くなかったです。
最後まで、似たような展開でしたね。
終盤は幼馴染の女の子とサイトヒメアの両方を助けたいのはわかるけど
ストーリーが上手く作れてないから、大兎が叫んでいるだけだったですね。
大兎の助けたい思いは伝わってきたけど
それ以上の感想はないかな
ストーリーを上手く組み立てて、しっかりとしたものを作っていれば
まだマシになってたとは思うけど、それが出来てないので
どうしようもなかったと思います。
キャラについては、もう何を考えているのか
わけがわからないことばかりでした。
例えば月光と美雷の関係も月光を殺しに来た刺客のはずなのに
順応なシモベになっているし、作中ではシモベになった理由を
説明しているつもりだろうけど、上手く説明出来ているとは
思えなかったしおかしかったです。
キャラの思考に納得出来たのは黒守ぐらいかな
どういう考えを持っていて、行動にある程度は合理性があったので・・・
それ以外のキャラは全然でした。
作画についてはキャラデザインは大兎のデザインはあんまり
カッコイイ感じではなかったですね。
サイトヒメアと幼馴染の女の子はデザインは良かったし
サイトヒメアは作画自体も力を入れていて
可愛く描かれているケースが多くて結構良かったです。
戦闘シーンはそれなり動いているし迫力はありましたね。
2011年の作品と考えれば、まずまずの作画だったと思います。
声優さんについては叫んでいたり、思いを語っているシーンは
演技力はありましたね。声質も合っていたし
個人的には不満はありませんでした。
こんな恥ずかしい台詞をしっかりとカッコよく聞こえるように
言えるのはある意味凄いと思いました。
設定を上手くいかしたストーリー展開でないので
色々酷くて、面白くはないし
技が使える理由「俺は天才だから」
殺しに来た刺客だったのに「いつの間にか仲良し」
とかいい加減さは酷いし
キャラの行動には理解に苦しむ展開が多く
キャラが叫んでいるだけのアニメでしたね。
酷かった。